新潮文庫<br> それは秘密の(新潮文庫)

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新潮文庫
それは秘密の(新潮文庫)

  • 著者名:乃南アサ【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2017/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101425573

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内容説明

美容に狂う前妻と彼女を奪っていった男、なぜ二人は俺に会いに来るのか? なぜこんなに友人の母親が気になるのか? 隣室で虚ろで奇妙な音を出し続けるのは何者か? どうしてあんなに不出来な部下に惹かれるのか? なぜ暗闇で出会って顔も見えない彼女がこんなにも愛おしいのか? なぜ、なぜ……。愛とも恋とも言えない、不思議な感情――。心理描写の洗練を極めた珠玉の短編九編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

89
金の無心に寄ってくる元妻にも、その現夫にも、彼と密かに会い続ける主人公にも全然共感持てないまま読了『ハズバンズ』/なんなの?この母親は?最低だな『僕が受験に成功したわけ』/ただ同棲してるだけ?そろそろ潮時?男にイラっとして早く別れてしまえーって思ったけど、クリスマス楽しみにしててね『アンバランス』/自分への誓いの呪いがこんなにも解けないなんて。でも恋って落ちるもんなのよ『キープ』/突然の災害に真っ暗な中で一晩過ごす男女。彼女の明るさに心優しくなる男が主治医に「胸が苦しゅうてね」「どんなふうに苦しい?」と→2021/08/31

Shoji

77
短編集。どの物語も楽しく読むことが出来ました。タイトル通り、まさに「それは秘密」のお話です。男と女の揺れ動く心は決して綺麗でも甘いものでもありません。当事者の心模様が、男目線、女目線、それぞれの側で綴られています。上質な恋愛小説を読んだ読後感です。2017/04/30

あつひめ

72
久々に、自分に最近足りていないもの…に出会った気がする。それはトキメキ。夫婦でも恋人でもどこか安心してしまうと相手を喜ばすことも、自分がトキメク事も忘れてしまうのかもしれない。男と女の恋に対しての感情も違うのかも…。なんてことを例題のように読ませてもらった。表題作は、ほんのわずかな時間のちょっとしたトキメキ。まるで外国映画のようなさらりとした物語で、満足気分で本を閉じることができた。2018/02/20

カブ

52
いつでも恋をしていたいと思う短編集。甘くてウキウキしなくても、辛くて辛くて悶え苦しむかもしれないけど、きっと恋はステキ。2017/03/12

坂城 弥生

47
「アンバランス」が男女間で一番ありがちなすれ違いかな、と思った。あの後瞳子は男を許したのかな?私だったら無理だ。2020/12/12

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