内容説明
困難な時代を生き、人生の真実を見つめ続けた著者の白熱の講演「よみがえる力は、どこに」。企業や人間がよみがえるとはどういうことか。魅力ある老年とは。自分だけの時計、軟着陸をしない人生とは。報われなくても負けない人間の姿を語る言葉が熱く響く。他に、亡き妻への愛惜あふれる遺稿、作家吉村昭氏との円熟の対談集を収録。困難に直面しているすべての人へ贈る感動のメッセージ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
94
『人間は負けるように造られてはいない』の帯に誘われて。負けない人=他人の評価を気にせず報われない営みを続ける人。嗚呼そうだよ、所詮人は『死』に向かってそれでも淡々と『生』を生きているのだと思う。私はその中にあって、取り巻く全てを愛おしく感ずる自分でいたいと思う・・『そうか、もう君はいないのか』の補遺があって嬉しい。最後の一句も沁みる・・そして、吉村作家との対談が良い。戦争の非日常・軍隊の異常、今の政治家たちに聞かせたいものです。江上剛の解説も良かった。2017/04/02
森林・米・畑
41
城山三郎さん初読み。ひっそりと古書店に100円で佇んでいた。無意識に手にとったが良かった。同い年吉村昭さんとの対談は戦中戦後でガラッと変わった世の中の戸惑いが印象的だ。戦争体験した者でないと分からないから貴重だった。「君のいない一日が、また始まる」は奥さんとの馴れ初めから先立たれるまでの愛がすごく伝わってきた。城山作品次への足がかりになった。2025/01/05
金吾
34
◎大変面白かったです。エッセイも面白いのですが、奥様との繋がりがひしひしと感じる「君のいない一日が、また始まる」と吉村昭さんとの対談が秀逸でした。2023/08/02
たんかれ~
33
城山三郎の公演、遺稿、対談。印象に残ったのは、本田宗一郎のエピソード。自宅での鮎釣りパーティー、そのお土産は虫籠に入った源氏蛍!、外国人バイヤーの入れ歯、工場での将棋差し、藤山一郎の外車修理、引っ越ししたばかりの自宅に帰れなかった話など。2017/12/24
こぺたろう
17
台風接近に伴い、妻と子は実家へ。私は仕事のため自宅に残りました。そんな中で、子供に中断されることもなく本書を読了。本書の半分ほどが吉村昭氏との対談で占められており、お二人のファンとしては大満足の内容でした。台風被害少なければ良いな。2023/08/14
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