内容説明
宇宙、地球、文明……これらは皆、「人間が見ることによって存在している」といえる。人間はこれらを「科学的視点」から見たり、「宗教的視点」から考えたりする。するとそこに、「さまざまな思想」が生まれ、その正否をめぐって論戦が展開される。そのような「知の対決」によって、哲学も科学も宗教も発展してきた。21世紀を迎えた現在、インターネットの普及により世界中の情報を一瞬にして知ることができるまでに、人間の文化は爛熟した。目に見えるものは何でも知ることができるようになった今、人間はついに、自らの「心」の正体について考える時代に至っている。本書は、湯川秀樹や朝永振一郎を輩出した京都大学の園教授門下の最後の碩学が、「人間の心とは何か」「人間存在の意味とは」に静かに深く迫ってゆく思索の記録である。読むこと、そして、考えることの喜びを満喫できる内容は、「本物の知との対話」の時間を読者に提供する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
虎モコ
1
岸根先生の著書3冊目 見えない心の世界を量子論を使用して、科学的に分かりやすく説明して頂ける。 自分の人生は自分の概念で出来ている。 この先生の本を読むのが、非常に楽しみです2017/08/13
ushikubou
1
物理学の話(相対論、量子論)を混じえているが、基本的には文明論、宗教に関する内容である。東西文明が800年周期で交代する、心身二元論の価値観が限界にきている今、心身一元論の東洋文明の時代がくる。このような視座は興味深く直感的に理解できる。ただサイエンスについて語った箇所は大学の学部レベルの内容を拡大解釈したようにしか見えない。また、著者のいう「証明」は解釈であり証明ではないと思う。思想自体は面白いので無理に量子論と結びつけなくてもよいのでは、、という気がした。2017/08/01
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