誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編

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誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編

  • 著者名:倉山満
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • PHP研究所(2017/08発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569834825

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内容説明

日本人として知っておきたい“教養としての世界史”古代編。世界最古の文明は、じつは日本であり、人類の歴史のなかで長いあいだ圧倒的な文明先進国として栄えていたのは、ヨーロッパや中国ではなく“オリエント”であった。そもそも、イスラム教の理解を抜きにして、現在の世界を語るのは不可能な話なのである。「“四大文明”はチャイナの妄想である」「チャイナの絶頂期は二千数百年前、諸子百家の時代」「ヨーロッパよりも地中海アフリカのほうが先進地域だった」「なぜヨーロッパは古代ギリシャを起源としたがるのか?」――中国人とヨーロッパ人が歪めた「世界の歴史」の謎を解く! ●第1章 文明の発祥――どこが文明の先端地域だったのか ●第2章 紀元前の世界 ●第3章 消された真の先進地域 ●第4章 ほんとうは怖いキリスト教の誕生 ●第5章 暗黒の世紀の始まりと東西の明暗 ●第6章 世界の大激動と東西衝突

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

20
世界史といっても、実質は英独仏史+中国史であるとまず指摘。そしてこれは間違いであると倉山氏は喝破する。古代・中世にあって世界の中心はオリエントであると説く。西洋史はイスラムの勢力を意図的に過小評価し、東洋史ではモンゴルなどの「非漢文」の民族を無視している。この図式を捨て、新たな「世界史」を提示しようとした意欲的な概説書。四大河文明の根拠は何もなく、出典が清朝末期に刊行された本というのは初めて知った。それを無批判に日本人の東洋史家が明治時代に「輸入」したらしい。2017/03/08

肉尊

16
ギリシア・ローマ中心の西洋史と、中華思想が貫かれている東洋史が、いかに夜郎自大な記述かお分かりいただけただろうか?という歴史の見方から変わる一冊。「チャイナの歴史など、学校裏サイトと同じ」(p106)と言い放ち、中国史を7つのパターンに当て嵌める。インドや東南アジアなど細部の記述は少ないが、東洋、西洋、日本史をかなり細かく学び直すことができる。物語性があり、歴史が苦手な人でもすんなり頭に入りやすいと思った。また、随所に雑学(小ネタ)がてんこ盛りで飽きることなく読みきれた。2021/10/13

TheWho

15
近現代史評論家で、保守論客の著者が、辺境の地である欧州の西洋史と、支那世界の東洋史だけに偏った世界史を一蹴した倉山版世界通史の古代編。ユーラシア大陸の西隅の欧州と東隅の支那だけで古代史は語れず、四大文明と称される地域でもギリギリ支那は入っているが、当時の西欧州は文明の欠片もない原野である。本書は、文明の中心で地中海からオリエント、インドと東亜を繋ぐ文明の萌芽を横断的に語る読み応えのある1冊です。次作の中世編が楽しみです。2020/01/31

南北

14
高校の世界史は中国史を中心とする東洋史とイギリス・フランス・ドイツを中心とする西洋史を合わせたもので、そのまま鵜呑みにすると偏った歴史観しか身につかないと著者は主張しています。また、日本史を除外した世界史にしていることも大きな問題の1つです。この本では本当の先進地域は長い間ユーラシア大陸の中心部であるオリエントだとして、ここを中心に日本も含めた古代史を概観しています。戦乱の絶えなかったユーラシア大陸との関わりを極力避けてきた日本がどれだけ平和だったのかがよくわかります。2018/05/20

ミナ

14
大学生時代に教授から世界史の教科書のダメな点は何かと問われ、「オリエントのすごさが書かれていない」と答えていた人がいたけど、ようやく理解できた。知らず知らずのうちに、意識操作されているなんて歴史教育は怖い。2018/04/07

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