出版社内容情報
現代の近代史における歴史観論争の中心には、東京裁判に対する理解の相違がある。どんな歴史事実だったのかをやさしく解説する。
歴史教科書問題や日本の外交姿勢の問題などで、よく、「東京裁判史観」という言葉が使われる。これは、“自虐史観”という言葉と同義語として使われることがほとんどのようだ。しかし、「自虐、自虐」と、批判するばかりで、実際の「東京裁判」について、付け焼刃の知識しか持ち合わせていない人々が多すぎる。「東京裁判」を、戦後の思潮の出発点として位置付けるならば、実際の事実の基本部分に触れておくことは、決して無駄な作業ではなく、むしろ、知的通過儀礼とでもいうべきである。そして、この問題について考え、自分の思考を確認した後に、戦後日本のあり方について意見をはっきりと持つべきではなかろうか。本書では、そのような知的確認の作業に役立つよう、「東京裁判」についての基礎知識を、わかりやすく解説する。
[第1問]東京裁判とは何ですか。だれがいつ、開いたのですか。
[第2問]被告はどういう人たちですか。裁判官・検事はどんな人たちですか。弁護人もいたのですか。検事の起訴状や冒頭陳述はどんな内容ですか。
[第3問]軍人で被告になった人にはどんな人がいますか。何をした人なのでしょう。
[第4問]政治家で被告になった人にはどんな人がいますか。民間人で被告になった人もいますか。
[第5問]外交官で被告になった人にはどういう人がいますか。 ほか
内容説明
(東京裁判とは)いったいどんな裁判だったのか。なぜ裁いたのか。誰を裁いたのか。裁かれた人は実際にはどんな立場の人だったのか。裁かれた人たちはどんな弁護を展開したのか。東京裁判は現在ではどんな意味をもっているのか。そんな素朴な疑問を20項目に整理して、解説してみた。
目次
東京裁判とは何ですか。だれがいつ、開いたのですか。
被告はどういう人たちですか。裁判官・検事はどんな人たちですか。弁護人もついたのですか。検事の起訴状や冒頭陳述はどんな内容ですか。
軍人で被告になった人にはどんな人がいますか。何をした人なのでしょう。
政治家で被告になった人にはどんな人がいますか。民間人で被告になった人もいますか。
外交官で被告になった人にはどういう人がいますか。
裁判を受けたくないとして自決した大物もいたのですか。
天皇陛下も裁判にかけられたのですか。
東京裁判で初めてわかったということがあったのですか。
「平和に対する罪」のほか裁判でとくに大きく取りあげられた問題は何ですか。
原爆投下は裁判では問題にならなかったのですか。〔ほか〕
感想・レビュー
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こまったまこ
路地裏のオヤジ