囚われの島

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囚われの島

  • 著者名:谷崎由依【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 河出書房新社(2017/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309025773

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内容説明

新聞記者の由良が出会った、盲目の調律師・徳田。いつしか二人の記憶は、時代を超えてある村の記憶へと接続する。雑誌掲載時より話題!「救い」と「犠牲」を現代に問う傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なゆ

75
どこか幻想的で謎めいた話。よくわからない部分もあるにはあるが、この作品を取り巻く空気は好きだ。とても拘りを感じる所も。取材をきっかけに蚕に惹き寄せられていく新聞記者の由良、盲目の調律師の徳田との出逢い、ふたりが繰り返し見る同じような夢、徳田が飼ってる蚕、と何かを暗示するかのような第一章。二章はガラリと変わって、養蚕が盛んだったころの小さな村の話。村を潤す“お蚕さま”のための習わし。三章でまた現代に戻るも、事態は複雑に変化していて…。謎めいたまま、な気がするけれど、それはそれでアリ。他の作品も読んでみたい。2020/03/23

いたろう

63
新聞記者の由良は、上司と不倫をしながら、バーで出会った盲目の徳田に惹かれる。舟で島に近づく夢を見る由良、島にいて舟が来るのを待つ夢を見る徳田。蚕の取材をして以来、蚕のことが気になっている由良、自宅で蚕を飼っている徳田――。そして話は、昭和初期、京都の北、蚕飼いの村へ。時空を超えて、蚕で繋がる二つの世界。もしかすると、人間が蚕を飼っているのではなく、蚕が人間の夢を見ているのではないか。この世のすべては蚕が見ている夢なのかもしれない。オルターエゴ、別の世界にある魂の片割れは、蚕が吐いた糸で繋がっているのかも。2018/01/11

momi

44
私にはとても読みづらい文章…。独特な世界観があるが…わかりづらく、はいりこめなかった。苦戦の末途中挫折。ごめんなさい。2017/07/10

ミーコ

40
初読みの作家さん。タイトルと帯に惹かれて、図書館から借りて来ましたが・・・。感想が難しいです。純文学的な内容で理解出来ないまま 読了しました。上司の何処に惹かれて 由良は不倫をしてたのかも分からないし 何が伝えたかったのかも・・・。私には、この本の良さが分かりませんでした。2018/07/05

星群

38
初読み作家さん。不思議な、掴みどころが有るのか無いのかさえ、わからないお話でした。以前読書メーターで見かけて、読みたい本に登録していたのですが、図書館で偶然にも見つけたので、読んでみょうと手に取ったものの、難解でした。決して読みにくい訳では無いんだけど、とにかく不思議でした。2021/09/24

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