ポプラ文庫ピュアフル<br> 文学少年と書を喰う少女

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ポプラ文庫ピュアフル
文学少年と書を喰う少女

  • 著者名:渡辺仙州【著】/丹地陽子【画】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • ポプラ社(2017/08発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591155264

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内容説明

古来、泰山山頂の金篋のなかには、すべての者の生死を記した禄命簿『玉策』があるとされる。 それがあれば、人の寿命を知り、またその運命を変えることもできるという―――。 本と物語が何より好きな少年・呉承恩と、金篋から転がり出た、本を食べる生意気な少女・玉策。 不思議な力をもつ玉策を、様々な者が狙いに来るが、呉承恩は彼女を守ることができるのか!? 涙こぼれる感動のファンタジー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆかーん

53
てっきり日本のファンタジー小説だと思っていましたが、予想外に中国・漢時代を舞台にした歴史ファンタジー小説でした。主人公の阿恩は、三国志、封神演義、西遊記などが大好きな、小説家を夢見る文学少年。父親の行商を手伝いながら旅を続けていたある日、父親の帳簿をむしゃむしゃと食べる、不思議な少女の玉策と出会います。玉策の為に面白い文章を書いてあげる阿恩は、まるで料理人のようです。いい加減な文章を書くと不味いと不満を垂らす生意気な玉策ですが、本当は阿恩のことが大好きでたまらない様子。相思相愛な2人はベストカップルです!2017/12/09

よっち

34
明・正徳帝の時代。泰山にあった禄命簿『玉策』が持ち出され不思議な力を持つ少女となり、本と物語が何より好きな少年・呉承恩とともに過ごす彼女がその力目当てで様々な人々に狙われる中華ファンタジー。博覧強記な書痴の少年・呉承恩と出会った本を食べる生意気な少女・玉策。実在した登場人物も織り交ぜつつ描かれる二人が運命的な出会いを果たして、共に笑い時には喧嘩もして絆を育んでいったその短かくも濃密な冒険の日々はとても印象的で、常坤や白華といった脇役もよく効いていて良かったと思いました。またこういう物語を読んでみたいです。2017/07/26

ぐっち

31
ラノベっぽいタイトルですが、書を喰う少女はそういう妖怪で、どっちかというと児童文学カテゴリかと。書が好きな阿恩、書を食べる妖怪玉策をはじめ、どのキャラも良かった。終章はないほうが想いを馳せられたなあ。2017/11/18

はじめさん

29
中華ファンタジー。人の生死を司る泰山府君を祀る廟にある閻魔帳には、全ての人間が生まれて死ぬまでの物語が記されている。ある夜、盗賊によって盗まれ紛失→少女の形を取り、物語を愛する本の虫の少年の前に現れる。人の姿をしているが、人にあらず。食料は書物。面白かったり格調高い書物が美味で、同じ内容の文章では腹が膨れないーーそしてまた、本体のなせる業か、人の過去や未来を見通す。もしも記されている宿命を改変する事が出来れば…更なる栄達が? 帝が将軍を派遣し、野盗らも暗躍。少年に課せられた試練は折り込み済みの運命なのか?2018/01/20

ちょん

21
ポプラっぽい優しいお話。児童文学向き。思いのほか(失礼)楽しく読めました。なんか若い子(:(´ºωº`):)この本を読んで中国文学に興味持ってくれたらいいなぁって思いました。自分も読めよ、って思いますが今から三国志とか封神演義とか水滸伝とか読めるかな…でも面白そうだもんなぁ…。2023/02/26

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