じっぴコンパクト新書<br> なぜ迷う? 複雑怪奇な東京迷宮駅の秘密

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じっぴコンパクト新書
なぜ迷う? 複雑怪奇な東京迷宮駅の秘密

  • 著者名:田村圭介
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 実業之日本社(2017/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408337142

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内容説明

切り貼り、立体化、てんでバラバラな案内…「迷宮(ダンジョン)」と化したターミナル駅、そのワケは!? 東京のターミナル駅は、あまりに広大だ。水平面での広さもあるが、天地方向の立体構造もある。渋谷駅は、地上3階の東京メトロ銀座線から地下5階の東急東横線+副都心線まで、鉄道だけで4階層ある。そんな駅に、苦手意識を持つ人はすごく多いだろう。「新宿駅西口の地上に出られない」「東京駅の八重洲南口から丸の内側に抜けるルートに近道はないのか」「丹念に案内表示を追っているのに、目的の場所につけない」。いろいろな不満の声を聞く。でも、通勤・通学でその駅を使っている人は、流れるように移動する。その差はどこにあるのか。本書は、東京周辺のターミナル駅を中心に、そうした「迷宮(ダンジョン)駅」が、なぜそんな構造になったのか、どう改良されてきたのか、逆に視点を変えるとどう便利なのか、ということを丹念に分析。原因は、鉄道の運転上の制約だったり、地形だったり、都市計画だったり、商業的な思惑だったり。なぜ「苦手」なのかを考えると、そうした理由につきあたり、「迷宮(ダンジョン)駅」は一気にこちらに胸襟を開いてくれる。本書といっしょにターミナル駅に行ってみよう!【主な内容】●違う改札口なのに、光景がそっくり!●あっちの通路はつながってるのに、なんでこっちは…!●天井が低くて見通しが悪い通路●動線の悪さが混雑と駅迷いに拍車を掛ける●「思い込み」が原因で、延々歩くハメに●案内サインが途中で消える!? ほか「そうだったのか!」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

87
東京に点在する迷宮駅の位置と路線に始まりpart1なぜ人は駅で迷ってしまうのかpart2では東京、新宿、池袋、渋谷各駅の構造の特徴が書かれている。田舎から都会に行って必ず迷うのが大きなターミナル駅だ、こっちから入ってあっちにでようとしても違うところに行ってしまう。地下鉄や私鉄が乗り入れているともうだめだ。駅員に聞いてもわからないことも多い。そのうち身も心も疲れ果てる。なんとかならぬものか。田舎もの用の駅ガイドマップを作ってください。2019/03/20

おいしゃん

38
ありがちな鉄道雑学本かと思いきや、その駅がどうしてそういう構造になったかを歴史的な変遷から考察したり、建築家らしく立体見取図で紐解いたりと、オリジナリティの強い、楽しい本だった。鉄道好きでなくても、通勤で都内を通るひとならばきっと楽しめる本。2018/03/10

ちくわん

19
2017年7月の本。確かに東京駅は迷う。出張の度に数キロ歩かされた。ここ30年は行っていないが、渋谷や新宿、大手町は難関。池袋や中野、飯田橋は難しいと感じたことはない。要町、早稲田、都立大学(東横線)、外苑前は(当然のように)簡単。逆に行ったり来たりする都営三田線(?だったかな?)に泥酔して乗り越しをして、どこにいるのかわからず、エライ目にあったとさ。どんと晴れ。2020/02/15

たか

6
定番の北千住、横浜、渋谷の他に蒲田、中野、飯田橋なども紹介されています。2018/07/03

tomosaku

4
渋谷駅を始め山手線駅の立体模型制作で(一部の数寄者に)有名な、昭和女子大教授による著作。新宿駅、渋谷駅、東京駅、池袋駅など、誰もが迷ったことのあるターミナル駅が「なぜそうなのか」を、歴史とともに詳らかにする。 駅の発展って、駅と鉄道会社だけが要因ではなくて、都市計画や民間商業施設、そして地形が大きく関わる。そうしたことを意識しつつ「なぜ今こうなのか」を分析するのは楽しい。個人的には、もっと図版や時代ごとの変遷図があると理解も深まり楽しかったかも(図版好き)。2021/12/19

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