内容説明
毎日アッパッパー姿で会社に行き、仕事の合間に1.5Lの紅茶を飲み、帰りは商店街をふらふら歩く。検索やノート集め、炭水化物、サッカーをこよなく愛し、からあげ王子に思いを馳せ……。日々のささやかでどうでもいい出来事を“マヌケ面白い”視点で綴る、超庶民派芥川賞作家による脱力系初エッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
94
脱力系のエッセイですね。何気ない日常をゆるく且つユーモラスにつづっていると思いました。どうでもいい出来事なのかもしれませんが、共感したりするんですよね。斬新な視点で語っているのが楽しかったです。2019/01/27
papako
78
楽しかった!津村作品は、好きとまぁまぁが半分ずつくらいかな。いや、好きの方が多かった。そんな津村さんのつれづれが読めるエッセイ。会社の裏紙でメモ作るとか!私も好きだったなぁ。私はノリで背をつけてたけど。すごく真面目でドラクエと紅茶とサッカーを愛する津村さん。また、作品読みたくなりました。2019/02/13
shizuka
74
津村さんの心地よい「ゆるゆる加減」が思う存分味わえた。津村さんご自身はいつも精一杯、後がない気持ちで文章を書かれているそうだが、そんな緊張感など微塵もなく、色々あるけどなんかやってますよ〜という人生スタンスが感じられ、読み手も暢気な気持ちで対峙できる。忙しい現代、疲れた時にはうってつけである。まだ全てではないが津村さんの著書を読んできて、こちらのエッセイを読むとああ、あの小説の裏側ってこうなんだとか、あの小学生って津村さんの子供時代のことだったんだとかが分かり、大変お値打ち。ユルさに救いが隠された1冊。2018/02/23
ばう
69
万城目学さんのエッセイで津村さんの話を読んで遂に読むことにした本書。結果、津村さんの小説は好きなのに何故エッセイ読まなかったんだろ?と思う面白さでした。共感する話だらけで(アッパッパーとかTVでスポーツ観戦すると勝てる試合も勝てなくなるという話やノートへの熱い思いと結局使ってるのは会社の裏紙で作った自作メモ帳とか)一緒に酒でも飲みながら(コーヒーでもいいけど)何時間でもおしゃべりしたい気分になりました。ゆるい話ばかりだけど30代前後の女性が読むと心が緩んで明日も頑張ろ!と思えるかもしれないエッセイです。2025/12/25
aoringo
68
まずタイトルにものすごく共感。寝る前に少しずつ読むお楽しみにしていた。話題も豊富で、裏紙でノートを作ったりドラクエだったり、会社員との兼業作家の時の話もあって興味深かった。ゆる~いエッセイとのことだが、意外と色々なことに結構こだわりがありそうで、こんなこと考えて小説が生まれているんだなって、小説のネタ帳を読ませてもらったような気持ちにさせてもらえた。2018/09/12
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