文春文庫<br> 風味さんのカメラ日和

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文春文庫
風味さんのカメラ日和

  • 著者名:柴田よしき
  • 価格 ¥713(本体¥649)
  • 文藝春秋(2017/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167907907

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内容説明

あなたのワケあり写真は、心のワケを写している──

天然なイケメン講師がカメラと迷える心を指南します!

書き下ろしカメラ女子小説

東京で働いていたが、最近地元にもどった風味(ふうみ)は、幼馴染の頼みで、初心者のためのデジカメ教室に通うことに。
いつもボケた写真を撮ってしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性、楽しそうに見えない記念写真に悩む喫茶店経営者などが集まった教室で、講師は、カメラマンとして挫折した、天然なイケメンの知念大輔。
それぞれの生徒たちが写真に対して抱えている問題は、実は心が大きく反映したものだった。
大輔は、技術的なアドバイスをしながら、図らずも生徒たちの心の迷いにも踏み込んでいく。

ちょっと役立つ、風味の「カメラ撮影用語解説」も収録。

イラスト・高橋由季

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

89
カルチャーセンターの、デジタルカメラ講座に集まった講師と、参加する人たちの交流を描いた作品。ただ、こんなドラマも描かれているが、内容の中心はデジカメに関してのハウツーを一冊の本にしたもの。最初はイロハのイから始まって、後半は結構高度な事柄も説明されていた。自分自身がよくデジカメを持ち歩いて、日常の何気ないものを撮影するのが好きなので、そんな厚い本ではないが、それなりに楽しむ事ができた。デジカメできれいな写真を撮りたいけれど、専門書まではちょっと、という人にはお薦めかも。2017/09/29

ぶんこ

79
何も考えずに必要に迫られて写真を撮っていたので、初心者向け講座での説明が分からない。トホホ。トリミングで猫を消すって、どういうこと?クエスチョンが多かったのですが、手ブレ防止装置が付いているかどうかも知らないので、手のひらに置いて、両脇を固定して撮るのは真似しよう。面白くて気付くと読み終わってました。最近行政の講座に行き、アンケートで開いて欲しい講座を聞かれました。次回は写真講座を希望しようと意気込んでいます。2017/10/30

カブ

79
東京から逃げるように実家に戻った風味。家業の洋菓子店を手伝いながら次へのステップを模索中、地元の自治体が主催するデジタルカメラ講座を受講することに。いつも、ピンボケになってしまうおじいちゃん、華やかなはずの写真が寂しくなってしまうオバサンなど、受講生一人ひとりに写真だけでない悩み事ありそう。講師の知念先生がカメラの技術と共に、迷える心を解き明かしてくれる、ホッとするお話。まだ解き明かされていないモヤモヤがありそうなので、続きを期待したい!2017/08/18

papako

75
軽いのが読みたくて。自分も仕事で写真を撮ることはありますが、自分の作品以外ってなかなかうまく撮れない。『バッテリー男』の講師知念先生とBL作家の風味さんが写真を通して人の心の問題をときほぐす。同じ物を撮った写真のばらばらスライド、私も見てみたい。風味さんのキャラがいまいちだけど、これからに期待かな。まだまだ謎は残っているから、シリーズ続いて欲しいな。2017/09/06

のんちゃん

62
ある地方都市の市民大学講座のお話。その中のデジカメ初心者向け講座に集う人々の写真を通して、何か秘密のありそうなイケメン元カメラマンの講師が、彼等の悩みを癒して行く。語り手は東京からこれまたある事情で里帰り中の地元の老舗ケーキ屋の娘、風味。私にとって久々の柴田作品。柴田先生のお話らしく、ちょっぴり謎解き的な話にもなっている。機械オンチの私はカメラ操作もからっきしダメだが、この作品を読んでいると一枚撮りたくなる。まだ、講師の謎も明らかになっていないので、続きがありそうだ。2017/09/26

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