文春e-book<br> 恐竜探偵 足跡を追う 糞、嘔吐物、巣穴、卵の化石から

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恐竜探偵 足跡を追う 糞、嘔吐物、巣穴、卵の化石から

  • ISBN:9784163907024

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内容説明

『ジュラシック・パーク』の常識が覆る!
骨の化石からはわからない、生活痕跡の化石から恐竜の生態、その謎を追う。

恐竜の生痕化石とは、足跡や巣穴など行動の痕跡が残された化石のこと。恐竜の足跡は南極大陸を除くすべての大陸で、今でも毎年新たに発見されているのだ。また、かつて恐竜は子を産みっぱなしと考えられていたが、巣の化石の発見でそのイメージが大きく変化。他にも糞、嘔吐物、尿の化石もある。本書は、そんな世界に取りつかれた古生物学者が、その面白さを平易に解説するものである。


目次

第一章 恐竜を追う
第二章 この足は歩き、走り、すわり、泳ぎ、群れをなし、狩りをするために作られた
第三章 ラーク採石場の謎
第四章 恐竜の巣と子育て
第五章 地下にもぐる恐竜
第六章 折れた骨、歯型、歯に残された痕跡
第七章 なぜ恐竜は石を食べるのか
第八章 当時の名残――恐竜の吐物、胃の内容物、糞、その他、虫の知らせ
第九章 壮大な白亜紀を歩く
第一〇章 わたしたちの中に恐竜の足跡を辿る
第一一章 恐竜の景観と進化の足跡
訳者あとがき 恐竜の足跡は日本でも

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

122
年に何冊か恐竜関連の本を読みます。恐竜生痕学者という存在を初めて知りました。恐竜の骨の化石以上に恐竜の生態を教えてくれる生痕化石を巡る冒険、ワクワクしながら読みました。本書のタイトルが意訳し過ぎのような気がしますが・・・本書で毎月のノルマ(30冊、1万頁)を達成しました。 2017/11/22

tom

19
恐竜といえば、福井の恐竜博物館に置いてある巨大な化石標本を思い出すのだけど、この著者の仕事は、骨ではなくて恐竜の痕跡。痕跡というのは、足跡やウンコがメインだけど、吐瀉物、皮膚跡、巣穴などもある。まずは、こんなものも化石になるのですかと驚きます。その上で、著者は、そういったものから分かる恐竜の生活は、化石だけからでは見えないものが見えてくると、繰り返し力説します。そうですかぁ、面白いですねえと、ただただ同意しながら読了した次第。2017/09/25

15
骨以外の生痕化石を扱った本。プレシオサウルスの胃石、翼竜が吐いた鳥四匹、恐竜の巣穴の化石。なんでも化石になるものだなあ。ブラキオサウルスが地上14mの高さから嘔吐したとしたら、どのような化石が残るかの思考実験が面白かった。半径数メートルにシャワーを浴びて死んだ小型恐竜の化石に、嘔吐後の穴の化石。実際に、発掘当時は肉食竜から全力で逃げる草食竜の足跡と思われていたものが、研究が進み、川で下流に向かって進む際についた足跡と分かった例もあるらしい。そりゃティラノも羽毛が生えてファンキーにもなりますわ。面白かった。2018/01/27

くれの

7
一冊じっくり読み終えて気分はすっかり恐竜博士です。生痕化石を具に追っていくと彼らの生活が浮かび上がり遠い過去のお話ではなくなっていました。恐竜の足跡こそ生きた化石と語る著者の思いが詰め込まれています。2017/10/14

マサ

6
とても興味深い内容だった。足跡や、巣穴、糞などの化石は恐竜たちを身近な生き物のように感じさせてくれる。そして本書にはそこから明らかになった最新の情報が盛り込まれているのだろう。それにしても生痕化石からこれほどいろいろな事が分かることに驚いた。ユーモアあふれる文章も面白い。2018/10/27

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