内容説明
微分方程式の考え方を身近な出来事に例えながら丁寧に解説!!
「マンガでわかる」シリーズの一冊として微分方程式を紹介
微分方程式がなかなか理解できない主人公の学生のもとに、突然数学の女神が現れる。神として良いことをしないと誰もお参りに来ないと巫女にいわれ、この学生を救うことを決意する。マンガを通じて微分方程式の考え方や身近な物理現象に例えながら解説することにより、数学の苦手な学生や社会人も無理なく理解できる。
目次
プロローグ 数宮神社の数ノ姫神
第1章 微分方程式とは
第2章 微積分学の基本定理
1. 関数と変数とグラフ
2. 微分
3. 積分
第3章 変数分離型微分方程式
―エゾシカ王国は実現するか?―
1. 現象
2. モデル
3. 解
4. 解釈
5. マルサスの法則
6. 放射性崩壊
7. 様々な現象とひとつの表式
8. ロジスティック・モデル
第4章 1階非同次線形微分方程式 定数変化法
―雲は落ちている―
1. 現象
2. モデル
3. 解
4. 解釈
5. 定数変化法
第5章 2階線形微分方程式
―揺れ動くだけじゃない―
1. 振動の現象
2. 振動モデル1
3. 振動モデル2 単振動
4. 振動モデル3 抵抗力があると
5. ここまでのまとめ─特性方程式
6. 振動モデル1へ戻る 外力があると
付録
1. コーヒーの冷却
2. ロケットの飛行
3. 感覚量
4. 広告の効果
5. 積分因子による解法
6. ロジスティック・モデル、ふたたび
読書案内
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
16
8月以降、死んじゃいそうなくらい仕事が忙しい中で、ずうっと胸の中でキラキラきらめいていたのが、この「微分方程式」だったというのは、自分にとってもすごく不思議な話だ、ふりかえってみると。この山を越えたら、ぜったいこの「微分方程式」をものにしてやろうという気持ちだけが、僕を生かしたといっても、100%じゃないけど、過言でもない、まぎれもない事実であるってのも不思議だ。なんてったって、微分方程式があれば、エゾシカの棲息数を予測することができるのだから…。っていう本。2021/09/02
nbhd
16
おもしろい。おもしろいけど、むずかしい。むずかしいけど、やっぱおもしろい。「へぇ~、微分って最終的にこんなふうに使えるようになるんだァ」と、初学者の僕が素直に感激したので良い本なのでは。微分方程式を使うと、たとえば「エゾシカの生息数」の今後を予測することができる。手順は次の通り。①現実にある現象を微分方程式でモデル化する(dP/dt=µP)。②微分方程式の解(関数)を求める。③関数をグラフにして、解釈する。途中の計算は面倒くさいけど、微分方程式さんの気持ちが分かってよかった。きみ、なかなかやるじゃないか。2021/08/03
白パラガス
3
教科書で勉強する前の入門書として借りた。「エゾジカの生息数」「雲粒と霧粒の落下」などの具体的な現象を微分方程式でモデル化し、その解き方を解説する。マンガは学問の神・姫神様が大学生 ダイチに微分方程式をレクチャーするという話で、グラフや図が多いので関数をイメージしやすかった。微分方程式の応用範囲の広さを知り、勉強のモチベーションが上がった。2017/04/13
Wisdom
1
事例ベースで様々な種類の微分方程式の解き方を解説しており,「何のために何をやっているのか」が分かりやすかった.2023/01/02
サンセット
1
マンガ自体は類似書籍と比べてもそんなに変わらないが、付録の「コーヒーの冷却」「ロケットの飛行」「広告の効果」などの具体例を挙げたコラムが興味深かった。2013/08/06