内容説明
親子間の溝はますます深くなっている。自室に籠もり、自殺すると脅して親を操るようになった息子。中学時代、母親の不用意な一言から人生を狂わせ、やがて覚醒剤から抜け出せなくなった娘。刃物を振り回し、毎月30万も浪費するひきこもりを作ったのは、親の強烈な学歴信仰だった……。数々の実例からどのような子育てが子供の心を潰すのかを徹底的に探る。現代日本の抱える病巣を抉る一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
385
子供の問題行動は親の価値観や生き方によるものが大きいと言うが、不登校の子を持つ親の立場から思うのは、それはよくある事であり歪まない子供は沢山いるのに本当に親だけのせいで子供の気質とか関係ない?と疑念。子供目線だと確かにそれは親が悪いとも見えるが単なる子供の我儘にも思える。それは社会情勢が悪くて子供にも不安があるからだというのは頷ける。私は職業柄、医療や政策の方も理解はできるが「じゃあどうすりゃいいの!」と思ってしまう。「単純なことだが、親から「愛されている」という実感を持てなければ、自尊心も育まれない。」2021/03/13
ゆみきーにゃ
87
《図書館》押川さん2冊目。トイレで排泄が出来ずにペットシーツにする、部屋で排泄をするため畳が腐り二階からし尿が垂れてくることが現実の出来事として書かれていることに衝撃を受け、あっとゆう間に読み終わる。引きこもりや子どもが親を奴隷扱い等、日本の未来が不安でたまらない。2017/06/03
岡本 正行
81
親に孝行、子に愛情、そんなきれいごとばかりが氾濫する。職場でも学校でも、どこでもいい人ばかり。なのにいじめやメンタルで苦しむ人がいる、それも多数、ごく一部のいじめっ子や悪人が世の中を仕切っている。その例をこの本は示している。ここまでいかないと、人間は人間の悪がわからない、人を虐めて喜んでいる人間、自分の地位を守るため、いじめはなかったといいきるひとたち、まして虐められる側が悪いとか、放置するとか、どうにもならない世の中、いっそプーチンに核戦争で世界滅亡させてもらったら。ノアの箱舟みたいなワンペアだけ残して2024/03/25
GAKU
72
第1章「ドキュメント」の事例はどれも悲惨なものばかり。「ひきこもり」というよりも「たてこもり」ともいえる状態。だここまでなってしまったのは、どれも親の態度が中途半端なのではと感じてしまう。この著者はビジネスとして「精神障害者移送サービス」を行っているが、前著でも感じたが何となく物言いが上から目線。何か自己啓発セミナーの主催者のよう。 2017/10/04
ちゃんみー
54
結構衝撃的なタイトル。結局は親が自分の子どもに真摯に向き合っていなかったってことですよね。自分の価値観を押し付け学歴偏重主義で育てたり、自分の感情だけで色恋に走ったり。そりゃ子どもはまともにならないわ。自業自得ってやつ。行政や作者がやってる移送サービスってのに頼るなんてそもそもおかしい。と辛辣な意見を言わさせてもらいます。2017/09/05
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