内容説明
「昭和」が終わり二十年が経とうとしている。その六十余年の歴史には、目まぐるしい思想変遷があった。戦前―戦後という大きな断絶、六〇年安保、七〇年大学闘争、オイルショック、ポストモダン、バブル経済……。時代意識の転換はいかに起き、作家や学者たちはどのような発言をしたのか。マルクス主義の人間学を樹立しようとした三木清、大衆の肉体主義を批判した丸山真男、大衆の自立こそが変革の出発点だとした吉本隆明をはじめ、芥川龍之介、柳田国男、福田恆存、三島由紀夫など、彼らの功罪を含めて果敢に批評。ベトナム戦争をめぐって開高健をやり玉にあげた吉本隆明や、丸谷才一の「国家論」に噛み付いた江藤淳などのエピソードも印象深い。また、八〇年代以降、西部邁や小室直樹、浅田彰が登場してきた必然性を考察。司馬遼太郎、長谷川慶太郎といった思想家の範疇におさまらない人物が登場するのも斬新である。豊饒な昭和思想史を総括した記念碑的労作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k.m.joe
1
難しかった2008/11/17
有無
0
あまりに、マルクス主義中心ですし、その知識が無いと読みにくいのでは?途中で疲れてやめました。2010/12/21
i-miya
0
まえがき 1. 特異な時代としての昭和 室町=小京都の出現 大内(山口) 朝倉(一乗寺) 島津 北条 大正 戦場とならなかったアメリカ、日本 世界No1と2に浮上 共産主義を是とする国家の出現 天皇の号令のもと財閥、軍閥が結託して 軍国主義へ走った、というのは事実と違う 第2次世界大戦 × = ファシズム日独伊に対する米英露の戦い(=ルーズベルト史観) ◎ 三つの社会主義の対立抗争 (1)ロシア国家主義 (2)日独伊の国家社会主義 (3)米ニューディール(社会主義=国家主義)2007/11/09
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