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内容説明
和歌山で「ホエール和代」こと、島和代を知らない人はいない。完全無縫製のニットを製造するコンピュータ編機「ホールガーメント」で世界に知られる島精機製作所。その会社を裸一貫から一代で築いた創業者であり、いまもなお現役の技術者である島正博社長を、献身的に支えてきたのが、妻の島和代である。新製品発明に命をかけ、仕事のためなら家にお金を入れない夫のため、内職や美容師の手伝いをして家庭を支えてきた。一方後年は、和島興産の社長として、地域の発展のため身を粉にして働き、その人気でラジオのレギュラー番組を持つほどのチャーミングで豪快な女性だった。「紀州のエジソン」と呼ばれた夫とともに歩み、75歳で急逝した和代の波乱の生涯を、島精機の発展の歴史とあわせて描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
にこ
8
作業手袋製造業として読まずにはいられません。大変興味深く読みました。うちは、ごく小さい業者ですが大きな力を貰えました。2017/12/30
畑本有紀
2
彼女の生き方、信条、全てが賞賛に値します。私のバイブルになりました。2017/11/01
こぺたろう
2
島精機(実は和歌山の誇る上場企業)という会社を、私は和歌山に来るまで知りませんでした。その社長である島正博氏の妻・和代氏の生涯を描いたのが本書です。創業前後の苦しい時代から亡くなる間際まで、夫や故郷である和歌山県の発展のため尽力されてきた御姿を見ると、胸を打たれます。終わりのページには、在りし日に和代氏が書いたと思われるメッセージが掲載されていて、これもまたグッと来ます。良書です。2017/02/05
でかぴょん
0
★★★☆☆2017/06/10




