文春文庫<br> 幻肢

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文春文庫
幻肢

  • 著者名:島田荘司
  • 価格 ¥1,018(本体¥926)
  • 文藝春秋(2017/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167909000

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内容説明

島田荘司作品中、初めて映画化された青春ミステリーの傑作!
病院で目覚めた医大生・糸永遥は自分の名前さえ思い出せず、思い出せたのは恋人の雅人の名前だけ。交通事故を起こして大怪我をし、ERに運び込まれた遥は、一過性全健忘によりほとんどの記憶を失ったのだった。
治療の結果、徐々に記憶は回復していくが、事故当時の状況だけがどうしても思い出せない。車に同乗していたはずの雅人の安否もわからず、不安と焦燥で遥はうつ病を発症し自殺未遂を起こす。うつ病の治療のためTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けるが、治療直後から雅人の幻を見るようになる。幻の恋人とデートを重ねる遥は、やがてTMSなしではいられなくなっていく……。
男女のナイーヴな恋愛感情が織りなすミステリー。小説版は映画版とは男女の役どころが入れ替わっている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

120
彼女は今日も幻とデートする。それは大学から自宅までのほんの数キロのデート。彼女しか見えない彼はいつも彼女のアパートの前で消え去る。その短い逢瀬が楽しければ楽しいほど、彼女の寂しさは募っていく。それでも彼女は彼に逢うために今日も自分の脳を刺激し、また刹那のデートを繰り返す。そんな感傷的なコピーが思いつきそうな展開を見せるが、そんな切ない幻との恋愛も次第に様相が変わっていく。明かされる真相を読むに島田氏の女性観が変わらないなぁと苦笑してしまうのだが、それよりも最新の脳の研究結果を知るのにいい勉強になった。2018/05/01

ソラ

23
脳科学の知識としては良いけどストーリーとしては正直微妙。特にのめり込むような謎でもなくあまり印象に残らないというか…。2017/08/27

はかり

16
最近の島田作品はがっかりする不発ものが多いと感じていたが、今作はなかなかのでき。脳外科ものでファンタムが重要なキーになっていて、途中で何となく結末が読めたけれども、最後がハッピーエンドなのが嬉しい。2017/10/16

かおりっくま

13
映画先にありき、なのか。ちょっとガッカリした。島荘だからというハードル高く読んだからなのか。いろいろ思うところがあるけれど、このヒロイン嫌いです2020/09/23

naolog

13
何年か前に映画になるよって聞いていた作品。結局映画を見る機会はなかったのですが。。幻肢という言葉は知っていたものの、そこから派生した考え方は面白いものでした。島田荘司にしてはあっけない展開だったのは小説向きじゃなかったか。2017/09/11

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