• ポイントキャンペーン

文春文庫
風の良寛

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167523121
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひさしぶり

20
『清貧の思想』の中野孝次さんが描く良寛。「正法眼蔵随聞記」「徒然草」等引用しながら彼の半生、歌や詩を読んでいく。身は黒衣をまとう僧体でありながら、寺の住職でもなく、経を読むでもなく、見事な詩を作るけれども漢学者でなく‥‥世外の人。無為の人であった。(生涯身を立つるに懶く 騰々天真に任す 嚢中三升の米 路辺一束の薪 誰か問わん迷悟の跡 何ぞ知らん名利の塵 雨夜草庵の裡 双脚等間に伸ばす)良寛70,貞心尼30の交流に何故か涙誘う。●あづさゆみ春になりなば草の庵をとく出て来ませあひたきものを 2021/03/03

さかえさん

1
この猛暑の中、心の中に爽やかな風を感じた名著です。今日一日を生きるに足るそれだけの物しか望まず、潔く完結する生。欠乏、不足としか見えない生が、良寛さまには充足だったのだから、なんと強い人なのか。「欲がなければ一切足り」 心に刻みつけておかねばならない言葉である。 だからあんなに優しい歌が作れるのだなと深い感慨を覚えました。2015/07/25

こめんぶくぶく

1
郷土の人でありながら、その人となりをほとんど知らなかった。 タイトル通り、風のような方。 存在するだけで、きっと周りの人間の気持ちをもすぅっと楽にさせてくれるような。 2014/01/07

Asa

0
現代は便利快適になり、苦しむことを絶対悪のようにみなし、苦しみの原因は排除されるが、その代償として自然が与える喜びを、またそれを感じる心を失った。人生そのものの深さを味わう、ということを忘れてしまったのだ。2015/12/28

品川猿

0
P.234 我々が役立つと思っているものの内側に空のスペースがあり、この何もない虚のスペースが本当の有用さなのだ。 中身の詰まった器は役に立たないと考えると、「空」の深さ、ありがたさがよく分かる。しかし、人が「空」に向き合う強さをもたなければ、そのありがたさを受け取る事はできないのだと思う。 2015/04/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/250335
  • ご注意事項