ホーム社<br> 池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」

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池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」

  • 著者名:池上彰【著】
  • 価格 ¥1,287(本体¥1,170)
  • 集英社(2017/07発売)
  • 天高し!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~10/13)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784834251593

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内容説明

世界的大不況の中、今あらためて注目されているマルクスの「資本論」。この難解な書を、ジャーナリスト池上彰が、高校生を前に実際に講義で解説した、わかる『資本論』の決定版! 派遣切り、就職氷河期……。資本主義は人間を幸福にするのか? 池上彰が高校生との14時間の集中講義で、「資本論」とは何か、を解き明かす。池上さんだから納得!

目次

はじめに
第1講 『資本論』が見直された
第2講 マルクスとその時代
第3講 世の中は商品だらけ
第4講 商品の価値はどうやって測る?
第5講 商品から貨幣が生まれた
第6講 貨幣が資本に転化した
第7講 労働力も商品だ
第8講 労働力と労働の差で搾取する
第9講 労働者はこき使われる
第10講 大規模工場が形成された
第11講 大規模な機械が導入された
第12講 労働賃金とは何か
第13講 資本が蓄積される
第14講 失業者を作り出す
第15講 資本の独占が労働者の革命をもたらす
第16講 社会主義の失敗と資本主義
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

202
「資本論」はロシア革命から国際通貨体制を経て今に至る歴史を動かしたという。社会主義の失敗は、労働者階級が育たないうちにエリートが農民を扇動して独裁を行ったことにある…とたいへん明快である。思うに、この読みにくい「資本論」の魅力の一つは、唯物論なのに《労働の受肉》など聖書にある語彙を使ったり、資本家を《人格化した資本》と呼んだりする独特の文体なのだろう。魅力の二つ目は予言性で、派遣社員にあたる《資本の軽騎兵》や、グローバル経済にあたる《世界市場のネットワーク》など、今の現実と重なることが多いので驚かされた。2021/12/30

えちぜんや よーた

107
原著は読む気が失せるほどまわりくどい書き方をしているが、そこはさすがに池上先生。マルクスの生い立ちやその時代背景を交えて、わかりやすく聖書の素養がない人にもわかるように解説してくれている。はたらくことやおカネを得ることに、すごく悩んでいる人が読むと、腑に落ちることが多いと思う。2015/05/22

みゃーこ

89
不変資本と可変資本との比率と有機的組成。単純に労働者と機械と生産性の向上と言ってくれればいいのに、マルクスはバカをを拒むかのように難解で文学的表現を使う。翻訳にもまた翻訳が必要という中でやっと求めていた通解をしてくれるのはやっぱり「池上彰」大先生。資本論の文章を小学生でもわかるレベルに教えてもらっちゃうと「なんだ?それだけのこと」というほどあっけなく。世界を動かした本書の神秘性はこれだけの大業な表現法を使うことによって「搾取」というカギでプロレタリアート階級に本質的感情へ働きかける説得力を持っていたんだろ2013/11/24

Aya Murakami

50
大学は経済学部だったのである程度は授業で聞いた通りでした。 労働は価値(だったっけ?)の受肉作業なのですね。なんだか労働が神聖なものに見えてきました。面接官に仕事とは何か?ときかれたら「価値の受肉作業という神聖な作業だ」と答えてみよう。 2017/11/01

アナーキー靴下

47
「人新世の「資本論」」を読みたくて、マルクスの資本論をまったく知らずに読むのもどうかと思い、この本を読んでみた。原文を参照しながらの解説はわかりやすいがゆえに、ちょっと気になる程度で資本論に手を出すべきではない、と諦めを促す意地悪さを感じる。内容は、資本家(=経営者)が搾取する側であり悪、のような印象はあるものの、仮に資本家を全員善人にすげ替えてもこうなるという、構造的な話だった。しかし、複数の労働者が帰属する資本は価値の分配や保険的な役割を持つという意味で、搾取は労働者間でもなされるのでは、と思った。2020/12/10

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