集英社学芸単行本<br> 男尊女子

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集英社学芸単行本
男尊女子

  • 著者名:酒井順子【著】
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 集英社(2017/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087816280

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内容説明

社会現象を巻き起こした『負け犬の遠吠え』、子の有無から女性の人生を考察した『子の無い人生』など、自身の同世代と並走し話題作を送り続ける著者が、現代日本社会の男尊女卑意識に切り込む。日本社会の男尊女卑感は、男性側だけによるものなのか。女性側にも「男が上、女が下」という意識はないだろうか。現代日本社会の女性蔑視感を女性側の視点から浮き彫りにする。学生時代、運動部系女子マネージャーに眉を顰めたことはないだろうか? 夫でも恋人でもない男子の汚れ物を嬉々として洗っているあの女たちは何者なのか(「小さな女子マネ」)。デスクを回って茶を淹れる女性社員を横目に「女を捨てて仕事に邁進したいわけではないが、茶を淹れる、しかも自分よりアホで暇そうな男性社員に…それはできない!」という雇均法第一世代女性社員がいた一方、お茶女子を全うするキャリア組も(「お茶女子」)。男尊女卑のアイコン、九州男児。リベラル系東京女と最悪の相性と言われる彼らも、その逆の組み合わせ――東京男と九州女子は、うまくいくことが多いらしい。その意味するところは?(「九州男女」)。夫、旦那、ダーリン。婚姻相手の呼称が女性の深層心理を炙り出す。「養ってもらっている」専業主婦ならともかく、キャリア妻が「うちの主人」と言えるのはなぜなのか(「主人」)。他、合計20章のエッセイ集。

目次

はじめに
1 小さな女子マネ
2 お茶女子
3 九州男女
4 ニュートラ
5 言葉の女装
6 主人
7 夫婦別姓
8 無知のフリ
9 女性議員
10 レディ・ファースト
11 性
12 かわいい
13 気が強い
14 戦争
15 嫁
16 服従
17 高低
18 男女
19 女子
20 守られる
21 おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきぽん

152
「男尊女子」とは男性に上であって欲しいと思う女心のこと。私は酒井さんより少し下の世代で地方の共学育ちなので、「ちがう」と思うところもあったが、だいたい共感した。私も本音を言えば男の人に守られたいけど、尊敬できない男性をたてるのはいやだ。団塊世代の女性からお酌をしないことを非難されてびっくりしたことを思い出す。男女平等がいまいち進まないのは、男性の意識だけでなく女性の中の「男尊女子」意識にもあると思う。2018/11/06

じいじ

120
 女性の心うちに秘められた「男女の意識の違い」について縦横無尽に書き綴ったエッセイは爽快で面白かった。願わくは、もう少し毒を吐いてもいいのでは…と思った。酒井女史、根がやさしいのでしょう。(文中では、「私は気が強い。すべての女子は気が強いのです。弱いふりをしているのです」と述懐していますが…)。【カマトト】の話も面白かった。カマトト芸は女にしかできない高等技術とのこと。【性】についての考察は、興味深く読みました。ここでは書くスペースがありません。ご自身で確認願います。面白い楽しいエッセイです。2017/11/16

美登利

99
酒井さんって結構色んな年代に人気があるよなぁと感想登録数を見て改めて思う。私は同年代だけど、酒井さんとはちょっと考え方が違うんだな。きっと彼女が軽く嫌悪する側の女子だった気がします。多分今もそう。前半は楽しく読んだけれど、後半失速してきたような。酒井さんにも男尊女子的な部分があるのは分かるし、ほとんどの女性がそうなんだろうと思うので特に目新しいものでも無かったかな〜。辛口で済まぬ。若い頃のお母様のよろめき(婚外恋愛)告白が1番驚いたかも!(苦笑)2019/08/19

takaC

96
順子ちゃんらしさ炸裂な感じ。2017/07/07

yumiko

91
酒井さん相変わらずテーマも筆も冴えていらっしゃる!ぶんぶん頷き過ぎて首がもげるかと思った(嘘)。私は酒井さんよりちょっと下、中途半端に平等を学んだ世代。男のプライドを忖度しつつも、いいとこ取りをして世を渡ってきた感じ。波風立てるよりもと目の前の楽ちんを選んだことも多かった。娘にも勧めてみたけれど、薄い反応しか返ってこなかったところを見ると、今の若者にはもうぴんと来ないテーマなのかな。それは真の男女平等に近づいているから…?ところでご実家の内情が赤裸々に語られているけど、お初よね?もうちょっと知りたいぞ♪2017/08/16

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