新潮文庫<br> 生れて来た以上は、生きねばならぬ―漱石珠玉の言葉―(新潮文庫)

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新潮文庫
生れて来た以上は、生きねばならぬ―漱石珠玉の言葉―(新潮文庫)

  • ISBN:9784101010304

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内容説明

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい――。世間と自身の生き方との大きな隔たりに苦しんだ漱石。彼の残した言葉には、類稀な経験に育まれた深い叡智が込められている。漱石研究の第一人者・石原千秋が25作品から413の言葉を厳選、章末解説でそれらを鮮やかに読み解く。困難な時代を懸命に生き抜く私達迷える子(ストレイシープ)に寄り添う決定版名言集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

65
漱石生誕150年。漱石フィーバーである。私はこんな流行りは必ず一緒に踊る事にしている。この本、巻末に編者が言う様に、人生に効く名言集ではない。「恋」「花」「赤」「女」「男」「結婚・夫婦」「ユーモア」「自己と他者」「人生」「世の中」「芸術」「学問」「歴史」「戦争」「都市」「近代」の順に並ぶ。言葉というのは伝わる者には、例え13歳の子供であろうと電光石火で伝わる…と山本夏彦は言ったが、私が反応したのはユーモア~学問までの章。つまり私は内心、男女間の事や大きな物語に関心が薄いのだと解った。自分を知るに良い1冊。2017/02/13

双海(ふたみ)

21
帯に「没後100年、生誕150年」とあります。50年しか生きられなかったのだなぁと今さらながらに思います。最近、私は小説をあまり読みませんが、漱石や鷗外には読み返したいと思わせる力があると感じています。  「私はその人に対して、殆んど信仰に近い愛を有っていたのです」(こころ)2017/01/29

kinoshita

16
いろんな場面が思い出されて楽しかった。知識の整理にも役に立つ。この他にも名言、名文はもちろんたくさんある。また時間をおいて読み直してみたい。2017/09/15

田中峰和

7
漱石研究の第一人者が代表作から厳選したアンソロジー。漱石の主人公は成長過程を追う物語的主人公ではなく、何かについて考える小説的主人公という説に納得。明治30年代、婦人の心理に関する本が多く出版され、漱石文学は受け入れられた。女性蔑視から平等視に転じた知識人(漱石が契約した朝日新聞の読者)に向けて書かれたのが彼の作品だった。三四郎は美禰子を始めて見たとき、その不思議な動作に「矛盾だ」とつぶやく。女性の内面など理解不能だった時代、当時の男性知識人に共通する女性の見方を代弁させる。女性の謎は時代を経ても新鮮だ。2018/07/18

ダイキ

5
企画が成功しているとはあまり思えない。作品の筋を余程しっかりと記憶していなければここだけ抜き取られても文意が殆ど掴めないというものが半分は占めている。編者は余白を読んでほしいというが、これでは漱石を無視した独善的な読み方しか出来ないだろう。少くとも本書を漱石の入門書としては自分は絶対に勧めない。「世の中で自分が最も信愛してゐるたつた一人の人間すら、自分を理解してゐないのかと思ふと、悲しかつたのです。理解させる手段があるのに、理解させる勇気が出せないのだと思ふと益悲しかつたのです。」〈こゝろ〉2017/01/31

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