殴られて野球はうまくなる!?

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殴られて野球はうまくなる!?

  • 著者名:元永知宏【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2017/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062817226

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内容説明

時代は変わった。現在、野球の指導の現場で、暴力を正面から肯定する人はまずいない。しかし、「暴力は反対。だが・・・」と思っている人はいまでも多い。そしていまでも、暴力事件はあとを絶たない。暴力はいまでも野球の身近にある。暴力なしでも、野球がうまく、チームを強くする方法はないのか? 元プロ野球選手、指導者、元高校球児など、関係者の証言から、「野球と暴力」、日本野球界最大のタブーに迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

4fdo4

11
元立教大学野球部の著者が野球と暴力について、 頭から全否定の立場ではなく 「功罪」「発生の理由」「無くならない理由」「無くても強くなれるか」 「指導者の暴力」「先輩の暴力」「海外の指導」 など様々な角度から実際の経験者に聞き取りした情報を元に書き上げる。 私個人も学生スポーツ経験者であり、また現在は指導者の立場でもあるので読み行ってしまった。 余談だが読売ジャイアンツの長嶋茂雄氏も監督時代に殴っていたのは意外な反面、それほど誰でも暴力を振るっていた証拠ではないだろうか2018/01/06

チョビ

8
表題に対する回答は簡単。「殴られた側が成功したか否か」、そこに尽きる。その結果殴る側が免罪するんだよね。有名どころで選手にはシゴキ、ファンサは最強の某コーチがいるけれど「この人で上手くならなかったら、選手のせいだよなあ」と思う方いるもの(実際侍の4番を量産中)。ただ、学生同士の上下関係でストレスのはけ口で殴るのははっきり言って暴力。実績がないもの同士助け合う方法をしっかり考えることこそそのチームのためになると思う。一見ドミニカのやり方は良さそうだが、自主性がないと日本人には難しいな、と思った次第w。2017/12/07

kenitirokikuti

7
昭和のころ(といっても昭和50年以降しか生きてないが)、強い者が弱い者を殴ったり叩いたりすることは比較的容認されていた。親や教師は、子どもや生徒に暴力をふるっていた。野球部のシゴキはいまもかなり濃く残留している▲ドミニカの例が紹介されている。甲子園がないので、勝利の価値が低い。ローティーンは16才で球団のアカデミーにスカウトされるのが目的だし、アカデミー入学後は25才までにメジャー入りするのが目的だ。ミドルティーンの三年間のうちに、大規模トーナメントで勝ち残らねばならないから、鉄拳制裁が発生する。2017/10/08

spike

4
暴力をもった野球指導を否定しつつ、頭から全否定せずにさまざまな取材を丁寧に行い(その中には自分への愛をもった暴力は肯定する人も)やはり暴力は正しくないという結論にたどり着く、誠実な本ではある。今の時代ほかのやり方がある、というのは決して目新しい話ではないけれど、納得させられる。まあ当たり前のことかもしれないが。2017/11/07

らむし

2
野球は本当に暴力の歴史のあるスポーツだな、と感じた。他のスポーツでもいえる事だがトーナメント制の一発勝負では高校生をまとめるため、どうしても勝利主義になってしまう。そして勝つためには暴力をしてまでチームをまとめる為に監督、先輩からは殴られて育つ。ある意味サイコパス。そんな指導をしていて子供は野球が好きになるのかな?と思った。地元の少年サッカーをみていても、楽しそうにプレーしているチームと、監督に文句ばっか言われているチームをみていると、楽しそうにしている方がかなりうまい子が多い。なんでかな?2017/12/17

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