内容説明
釧路港を見下ろす高台の縁に建つ内藤家の魅惑的な三姉妹――引っ込み思案でぼんやり者の長女の泉、しっかり者で明朗な次女・麻子、勝気でおっちょこちょいの三女・通子。ある日、お見合いの日のせまった泉が肺炎にかかり、身代わりに約束の場所へ出向いた麻子に異変。相手の青年をみとめた瞬間、呆然自失して……。彼女たちの知らない複雑な出生の秘密、いろどり鮮やかに三人三様の女の〈愛〉を描いた長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
33
黄ばんだ本です。しかもバーコードがない^^;昔のメロドラマのようだ。若い三姉妹の恋愛模様をえがいてるんだけど3人とも母親が違う、しかもそれを知らないという複雑さ。入り乱れるメロドラマはつい引き込まれちゃいますね。父親が妻の死後愛人と結婚してたらこんなややこしいことにならなかったのに、今更長女と愛人だった人(故人)の夫との結婚を反対する資格はないだろう。自分の節操の無さが原因なんだから☆2015/06/25
たーくん
8
市図→→釧路港を見下ろす高台の縁に建つ内藤家の魅惑的な三姉妹――引っ込み思案でぼんやり者の長女の和泉、しっかり者で明朗な次女・麻子、勝気でおっちょこちょいの三女・通子。ある日、お見合いの日のせまった泉が肺炎にかかり、身代わりに約束の場所へ出向いた麻子に異変。相手の青年をみとめた瞬間、呆然自失して……。彼女たちの知らない複雑な出生の秘密、いろどり鮮やかに三人三様の女の〈愛〉を描いた長編小説。 2019/07/29
あずき
3
感想書くのを放置してたので、若干間が空いてしまったのだけれど、原田康子まだ2冊目にして昼ドラを読んでいる印象。けれど、読了感は決して嫌な印象は無いのが不思議。さて、この輪唱は色のの異なる、女の子と女性の狭間を生きる3姉妹の恋模様を描いている。其々にオトコが居て、その3姉妹は異母兄妹で、さらには親父が色々と絡んてくる。表面だけなぞると最早昼ドラだが、設定の北海道の空気感や、現代の都会にはもう無いであろう時間の流れ方が、ストーリーを昼ドラと言わせない。素敵なおはなしでした。2012/10/04
y_e_d
1
色々の事実はドロドロしているけど、作品全体の印象には爽やかなものを感じる。3姉妹の心模様は、よく揺れ動くけど屈折していないからだと思う。この作者の作品は分かるような分からないような、男が読みこなすには難しい作品が多いが、この作品は3姉妹が皆、原田作品の主人公に多い"困ったちゃん"ではないから、読み切った感じがする。江口君、若いのに潔いですね。2018/11/19
学級ぶんこ
0
手元本。それなりにややこしくそれなりにドラマチック。男たちの考え方も女たちの捉え方も一昔前のそれであり、今だったらもっと簡単な話だろうと思ったり。あの時代だからこれっぽっちのことがこれほどドラマチックになったのだろうし、当時の読者たちもドキドキわくわく三姉妹を見守ったのだろうな。そんなふうに思うと、違った意味で重みが増す気がします。2015/08/22
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