内容説明
平戸の領主の庇護を受けて、大明の沿岸に跳梁する大海賊・王直の手下となった源次郎は、天文十七年(一五八四年)、大量の鉄と硝石を紀伊雑賀の荘に持ち帰り、雑賀鉄砲衆二十五人の若者を連れて、再び平戸へ向かった。鉄砲伝来直後の乱世のただなか、さまざまな思惑を抱いて大陸へ渡った若者達の夢とロマンと郷愁の情を描いた、海洋冒険時代小説の傑作。
感想・レビュー
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きんてつ
4
ウチの社長さんに勧めて読みました。今まで倭寇について知りませんでしたが、よく分かりました。それにしても戦いの日々が続くな~!2013/04/13
mun54
1
戦国時代の日本海賊の話。 下巻つづく2015/05/16
seiji3982
1
3時間15分にて読了。 2011/09/18
さっと
1
「戦乱、大風、火事、流行り病。人が命を奪われる出来事はいくらでもおこる」時代、「船に乗り、海難に遭ったところで、とりわけ不運と思わない」若者たちが躍動する海洋冒険小説。2008/09/17
TiawPai
0
倭寇ものは初めてで、信長の子供時代、鉄砲が伝来した頃(1550年頃)で、紀州・平戸から中国浙江省周辺を舞台にしています。仏郎機砲(国崩し)、大量の鉄砲、1万5千人の倭寇(1万石で雇える兵士300人として領地50万石分) 書いていることが自分の常識とリンクできないだが、そこはフィクションと納得。本当、倭寇って日本人がどのくらいやっていたのだろうか知りたくなりました。2018/02/26