角川文庫<br> サンド

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角川文庫
サンド

  • ISBN:9784041025055

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内容説明

砂丘に囲まれた街、導く者のいない社会は紛争や爆撃など頻発する暴力に晒されるコミュニティー。その街に、一家の主を失い、壊れかかったある家族がいた。母ローズは街の男たちを相手に売春宿を営み、長女ビクトリアは「サンドダイバー」として優れたスキルに恵まれながら盗賊のような男たちと関わり、家に寄りつかない生活をしていた。長男パーマーは父や姉と同じダイバーの道を選びながら怪しげな雇われ仕事に手を出し、まだ18のコナーは見習いダイバーにもなれず、11歳の末弟ロブは才能の片鱗を伺わせるものの、まだまだ頼りない子供だった。父の失踪でばらばらになった家族だが、父の娘を名乗る少女が現れ、街が消滅の危機に直面するなかで、互いの生存のために心を寄せ合い、やがて絆を取り戻していく。自分たちよりも大きなものに立ち向かう現実を受け入れるために……。砂漠化した米国コロラド州を想起させる未来の街を舞台に、砂に閉ざされた共同体の脆さとある家族の痛み、悲しみ、再生と希望を描いたSFファンタジー小説の秀作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naotan

8
これは1冊で完結しているのかなと思ったけど、そんなことはなかった。砂に潜るという発想が新鮮。なんとなく、マイクラの世界を想像しました。2018/05/23

あかつや

3
かつての文明が砂に埋もれてしまった世界。人々は砂の侵食に脅かされながら日々暮らしている。ヴィクトリアらサンドダイバーは砂に潜って宝を探す職業で、ある日伝説の古代都市が発見されたという噂が街を駆け巡る。荒廃した世界で力強く生きるダイバー一家の絆の物語ってとこか。でも意外とこの世界秩序立ってんな。協力しないとすぐ砂に埋もれてしまう環境がそうさせてるんだろうか。けっこう面白かったけど、最後がちょっとなあ。なんていうか、全2巻の小説の2巻の結末を1巻の最後にくっつけた、みたいな感じ。そこ書かねえのかよっていうね。2023/06/30

まうやお

3
未来の砂漠の世界が舞台のディストピア小説。ダイバーは砂を自由に扱います。訳者あとがきで続編が予定されているそうですが、かなりの年数が経ってしまっています。続きは読めるのでしょうか?2021/08/02

とくま

3
×P36。映画なら楽しめる気がする。2017/11/01

ぼっくん

2
これまた地面の下のお話。デストピアでもあり冒険譚でもあり、続編の気配もありで、サンド三部作?年末はヒュー・ハウイー三昧で今年は読了。年始は手駒がないので、積読本からスタートかな。2024/12/31

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