内容説明
文化十四年初夏、江戸に待望の初鰹が到来した。「御用魚」の幟をはためかせ、大名行列も蹴散らして御城へと激走する荷車には鯔背な男が一人――将軍家の食す魚を目利きする幕府賄方魚納屋役所頭取――人呼んで魚河岸奉行、大池由良ノ介である。一見遊び人風の由良ノ介だが、実は江戸の台所、魚河岸と民の安寧を守るという密命を帯びていた。由良ノ介は豊富な魚の知識と荒波が育てた剛剣、凄腕の手下を武器に鮮やかに難事件を捌いていく。期待の新シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もり
4
書店で手に取ってみたものの、何となく元の場所に戻した作品ですが、Instagramでもお見かけしたので「試し」に読んでみました。作家さんがどのような方なのか全くわからない(調べてもいない)のですが、良かったのは作品の「勢い」。言い換えれば誉めどころも「勢い」のみ。感想を細かく書こうと思うと、ネガティブな記述が多くなりそうなので、とりあえずこのへんでオシマイにします。2017/08/17
ねんこさん
1
テレビの痛快時代劇路線を目指したと思われる内容で軽く読めるが、それ以上でもそれ以下でもなかった。江戸めし要素を期待していたがそっち方面も上澄みに軽く触れる程度で食い足りない。