内容説明
『永遠の0』の百田尚樹氏激賞。
「現在の私たちは戦争のない平和な国に育ちました。私も含めてほとんどの国民が戦争の記憶がありません。しかしこの平和は何百万もの兵士たちの犠牲の上にあるということを忘れてはならないと思います。井上氏が書かれたこの本はあらためてそのことを私たちに気付かせてくれます」
撃墜王――かつてこの国には、そう呼ばれた英雄たちがいた。敗戦後の日本で、彼らの活躍が語り継がれることなく忘れられていったが、戦後70年経ったいま、5人の元日本軍エースパイロットたちがついにその重い口を開く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
130
大東亜戦争における日本の撃墜王の肉声から、あるべき国家の姿、国防、歴史教育を問う。零戦や紫電改、飛燕、五式戦のパイロットとして米軍と戦った人々。国家の為に、国民の為に戦った彼等に感謝の気持ちを持たねばならない。しかし、彼等は敢えて自分から戦争体験を語ることは少なかった。なぜか。大東亜戦争の敗戦により米国から強制された自虐史観。旧日本軍は悪だったとする押し付けの教育と左向きの世論に彼等は沈黙する。鬼籍が迫り彼等は経験を話し始める。私達は彼等の経験を知る。右でも左でもない、自分の歴史認識を持つ事が必要と思う。2018/01/27
かおりんご
30
歴史。かの有名な「坂井三郎」氏は紹介されていなかったが、エース・パイロットに特化して書かれた本。すでに鬼籍に入られている方の肉声を、このような形で残してもらえたのがありがたい。戦い方が武士のようで、日本の美学を感じる。戦争そのものを、美化するつもりはないが、こういう日本人がいたことを知るのは大切だと思う。2021/11/24
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
10
平成29年 8月 9日 2刷。。。この手の本は残るであろうと、初版の時にはスルーしていたのが残念。ひと月で重版出来していた。。。まあ、ちょっと寄りすぎのように思うが、いい本だと思う。紫電改が局地戦闘機ゆえ、沖縄までいけなかった。というところで、ああそうかと思う。もう空母も無いし、最終防衛ラインに沖縄を入れることができなかったのかと感ず。。。米国の情報操作など納得のできる項目も沢山あった。2017/09/02
OMO
3
面白さ:○ 興味:◎ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2024/08/31
うょ
1
菅野大尉に関するエピソード目当てで手に取った。 笠井上等飛行兵曹のお話に少し登場する。 生き残った本人へのインタビューということもあり、戦後のご活躍も一緒に書かれていたのが良かった。 以下本文から引用 「自分の意思に反して徴兵されて戦地に送られ、生き残った人々が語る戦場の悲惨さは、むろん真実であろう。しかし、それは“戦場の真実の一側面”であって、何のために日本は戦争をしたのか、そこまでしてなぜ戦わなければならなかったのか、そして、いかに勇敢に戦ったのかという“戦争の真実”はまた別に存在するのである」2022/08/10
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