内容説明
戸籍は『女性』、心は『男性』。だけど、身体は…?性別の判断が難しい「性分化疾患」と診断されたレオ。自分のためにも!愛するなっちゃんのためにも!性別探しの旅、始まる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
110
【再読】一言に「性分化疾患」と言えど約60種類以上ものパターンがあり、症状も治療法も、本人の考え方も十人十色。性同一性障害や同性愛と混在する場合もあり、誤解も多いので偏見を恐れて人に言えずに独り、あるいは家族だけで抱え込んでしまう人が大多数。なぜ戸籍に男か女かしかないのだろうと僕も子どもの頃から考えていた。でも性分化疾患は性別が決定できない人ばかりではないことをここで付け加えておきたい。法律上や身体の問題は山積みだけど、著者のレオさんが性別探しじゃなく、ご自分に誇りを持って今後も生きていけるといいなぁ。2013/11/19
またたび
22
「性分化疾患」の筆者が自身の事を描いた漫画。シリアスに描かれている訳ではないのに考え込んでしまいます。女性として生活してきたレオさんですが、男性の部分も持っているため、ホルモン治療で女性化していく体に違和感を感じたり、レズビアンの女性とも求めるものが違い、すれ違いが…。なるほど難しい。どういう結論を出して行くのかもう少し見守りたい気持ちになりました。あとがきにも書かれていましたが、自身の事を描くことはとても勇気がいっただろうと思います。まずは知ることができて嬉しい。2014/01/16
まりもんママン゚+.*ʚ♡ɞ*.+゚
17
【矢吹レオ】半陰陽の作者の抱える悩みを明るく描かれているコミックエッセイ。元々は女の子なので恋愛対象は男性かと思いきや実は女の子が好きなのです。ビアンではなく心は男の子なのでなかなかお相手が決まらない。悩みを一人で悶々とするわけでなく幼なじみが話を聞いてくれるので救われますね。男になるのか女になるのかまだ決められない矢吹レオさん。どうか良い方向に行きますように。2013/02/22
tamanya7
8
セクシャルマイノリティーの中でも更に少数と思われる、性分化疾患の方のコミックエッセイ。戸籍と外見は女性、半陰陽、心は男性、という複雑な状態。家族や親しい人にも打ち明けられないだけでなく、どちらの性を選ぶべきか、葛藤、劣等感、治療の辛さなど、「性を選ぶ」ことの困難さが、重すぎず、軽快に描かれている。こういう方達がいるということを、もっと知ってもらえるといいな、と思う。レオさんがより良い道を選ぶことができますように。2012/07/16
美祢
7
中学生の頃、同じクラスに性同一性障害の子がいた。その子とは友達として接していたが、告白され、避けてしまったことがある。 その子が嫌いとかではなく、その子がよく分からなくて怖かったからだと思うが、この本を読み、もっと違う風に振る舞えたらなと後悔した。 健康もさることながら、作者の精神面が心配だ。もっと広まって欲しいエッセイコミックだと思った。2013/02/11