内容説明
1926年の英国に打ち寄せる、時代の奔流。伯爵の嫡男への愛は、荒波に砕かれてもなお輝き……。
英国に恐慌の不穏な空気が忍びより、没落する貴族も出始めた。時代は変わり、インガム家でも史上初めて身分差を超えた婚姻が結ばれた。セシリーの大叔母は変わらぬ忠誠心と深い愛で夫となった伯爵を支え、伯爵の娘たちもそれぞれに真実の愛を見つけ、束の間キャヴェンドンは婚約披露や結婚式に花が咲いた。輝くばかりの婚礼衣装はすべてセシリーの手によるものだ。花嫁のヴェールを直してやりながら、セシリーは涙を押し隠した。マイルスへの想いは変わらないが、彼との結婚は叶わない――セシリーの愛だけは、不毛なままなのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
18
張られた伏線が怒涛のように回収されていく下巻。様々な登場人物がそれぞれの収納場所にきちんとおさまるかの如くかたづいていくのが小気味いいような、物足りないような…。前作で未解決だった謎の恋人も正体が判明。世界大恐慌の予兆を登場人物の一人が語る部分が、バブル崩壊やリーマンショックの予兆とよく似ていて興味深い。最終章の主人公の言葉はもう「風と共に去りぬ」。資産の保護への献身は、この人たちは何のために生きてるのかなあ?と思わせる。人の人生を鳥瞰し、パターン化する面白さよ。だから読書って良いんだよなあ。2018/03/30
みるて
1
図書館の本 読了2018/10/13
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