朝日新書<br> この国の息苦しさの正体 感情支配社会を生き抜く

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朝日新書
この国の息苦しさの正体 感情支配社会を生き抜く

  • 著者名:和田秀樹【著者】
  • 価格 ¥760(本体¥691)
  • 朝日新聞出版(2017/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022737243

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内容説明

炎上が何より怖い、空気には逆らえない。こんなに気疲れする国は、もう限界だ! かつてのエコノミック・アニマルはいまや、ヒステリック・モンスター。「ミスを許さない、チャレンジを認めない、成功をたたえない(引きずりおろす)」病の核心に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けぴ

54
和田秀樹さんはいつも論理的で客観的な視点でためになります。P94 「日本の場合は同調心理が起こりやすいという事実があるにもかかわらず、マスコミにしても警察発表の通りに全局、同じような報道を流す。1局ぐらい警察ではなく、容疑者の担当となった弁護士の意見を流す局があっても良さそうなものです」P141 「視聴者からのクレームが来ないように無難なことを言おうとします。キャスターを続けられれば、多少なりとも年収が増えるため、みんな右にならえになってしまうのでしょう」先日読んだ『殺人犯はそこにいる』に繋がる話でした。2022/02/04

けんとまん1007

40
ここに書かれていることは、自分の身の回りで、日常茶飯的に起きている。というのか、そういう環境・空気感・思考が作り出されている。そこにあるのは、同質という言葉が当てはまる。そこにいて安心し、それ以外を排除するということ。その根っこにあるのは、進化ならぬ退化ではないのかと思う。2019/02/01

21
現状維持バイアスは本当に怖い。水無田気流さんの「幸せから逃げることは難しい」という言葉であったり、マイ・ケミカルロマンスの『NA NA NA』の歌詞だったり、色んなものが脳内を駆け巡ってしまう。安心感と危機感のバランスを取らないと「勇気」は生まれないんだろうなと▼明治初期の「教育令」は体罰を禁止していた。ある意味今より先進的かもしれない▼「雑に生きられるようサポートするというのが、精神科医の大切な仕事なのです」(P.197)2018/07/28

たかこ

20
#読了 わかるような、わからないような。結局正体は掴めなかったけれど、物事の受け止め方はそれぞれで、今は誰でもSNSを通じて情報を発信できる。だからなのか、「誰かの「気に入らない」という感情に引っかからないよう、無難に生きなければならない…プレッシャーを感じる社会になってしまった。」にはうなずいた。悪循環に陥る思考とその解決法はわかりやすかった。感情のコントロールが難しいなら、まずは行動をコントロールしてみる。脳がいい方に錯覚を起こし、悪循環から抜け出せるような、思考の癖をつける。認知行動療法。2021/12/08

怜音

19
「おとなしくしているというのは、不安がほかのすべての感情だけでなく、理想的な思考まで押し殺している状態。いってみれば、きわめて感情的な状態といえる」という著者の言葉には、頷ける。自分勝手な思い込みで思考停止するのではなく、知性的に考え、行動することを心がけたい。2019/02/24

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