歴史の逆襲 21世紀の覇権、経済格差、大量移民、地政学の構図

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歴史の逆襲 21世紀の覇権、経済格差、大量移民、地政学の構図

  • ISBN:9784022514714

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内容説明

「民主主義と自由経済こそ歴史の終着点」と論じたフランシス・フクヤマの『歴史の終わり』は間違いだった! ロシアは大国として蘇生し、米国は資本主義の暴走から富の格差が拡大。世界中でテロが多発し、大量の難民が発生した。気鋭の政治学者が歴史の回帰という視点で激動の国際情勢を読み解く!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

36
2016年初出。アメリカの政治学者、ラリー・ダイヤモンド(2015)は、独裁体制国に民主主義に信頼性と能力が欠如している傾向を「民主主義の後退」とした(33頁)。非自由主義的民主主義とは、国民の正当性を約束しながらも、行政権の集中や濫用、あるいは個人の権利、言論と結社の自由に向けられた侵害について、これという抑制が働いていない統治形態のこと(ザカリア1997、34頁)。現在の難民を特徴づけるひとつは、新しいテクノロジーが頼みの綱になっている点。スマホを利用して亡命申請者間で、国境検問所のごまかし方、 2018/04/11

勝浩1958

17
「今日、わたしたちが目にする経済的不平等は、経済機構の必然の産物として突きつけられたようなものではなく、意図した政治的選択の結果にすぎなかったということである。」という言葉を重く受け止めなければいけないのでしょう。それにしても、いま世界の至る所で悲惨な状況が噴出しています。ポピュリズム、大量難民、北朝鮮、IS、地球温暖化など、私たちの未来を脅かすものの枚挙にいとまがありません。不安な未来です。2017/09/09

Shin

15
フランシス・フクヤマが『歴史の終わり』を高らかに宣言したとき、自由民主主義は究極の勝利を収め、人間社会をより良い方向へと導いていくであろうという期待感が高揚していた。それから四半世紀たった今、世界は新たな冷戦的構図と、大量の難民と、そして絶望的な経済的不平等と向き合って困惑しているように見える。それらアクチュアルなアジェンダを提示しつつ、ピケティなどの言説との繋ぎ込みをしているという意味で、現代社会問題の良い見取り図を示してくれていると思う。解決策については・・・みんなで考えましょう!という感じ。2018/10/20

スプリント

10
フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」を検証し、21世紀に歴史がどう動くかを考察しています。2018/04/29

犬養三千代

10
フランシス・フクヤマが「歴史の終わり」と書いたようには世の中が動かなかった。民主主義の勝利は豊かさをもたらさず格差、テロリズム、新たな西側とロシアの対立をもたらした。さて、これからどうなるのか? 私は中国にはあめり触れられていなかったが台頭しアメリカは後退しヨーロッパはばらばらになりそうな気がする。そこでもう一度民主主義が席巻と、ノーテンキなこと夢見ています?2017/12/10

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