文春e-book<br> 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

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文春e-book
丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

  • 著者名:丹野智文/奥野修司
  • 価格 ¥1,223(本体¥1,112)
  • 文藝春秋(2017/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163906812

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内容説明

39歳で若年性アルツハイマー病を宣告されたトップセールスマン。
家族、同僚、仲間たち…笑顔を取り戻すまでの感動ドキュメント!

〈目次〉
第1章 異変
体の異変を感じた/お客さんの顔がわからなくなった/上司に注意される日々
スタッフの名前も忘れてしまった/ストレスのせい?……

第2章 告知
大学病院でアルツハイマーと告知/妻は静かに泣いていた
二年後には寝たきりになる?/主治医への相談/アリセプト服用……

第3章 いまの生活
告知を受けて四年/見た目は普通でも認知症です/朝起きたらコーヒー
私のスケジュール管理/運転免許証を返納する時の辛さ/車の運転についての私の考え
娘は反抗期でも、私は普通のパパ/日常生活ではいつも失敗だらけ
間違えても自分で買い物する/徘徊する理由……

第4章 仕事
ネッツトヨタ仙台に就職/入社して恋愛、結婚/車が売れなかった新人時代
トップセールスマン/販売実績一位になる工夫
社内の雰囲気/丹野式ノートの利用術/働き続ける条件……

第5章 仲間たち
診断から百八十度変わった私の人生/「家族の会」が私の支え
最高のパートナーとの出会い/部活の仲間に助けられた……

第6章 発信することの大切さ
私の中にも偏見がある/区役所の対応に違和感/市長への手紙
JR東海の事故と保険/病気をオープンにする
「おれんじドア」の立ち上げ/脳トレに効果はあるか……

第7章 認知症とともに生きる旅
スコットランドへの旅/「自立」を助けるツールがある
認知症と診断されたあとの運転免許証
私たちからお願いしたいこと/認知症らしさとは……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

335
車のトップセールスマンだった丹野さんが、39歳で突然「認知症」宣告。「人生もう終わった!」と思った瞬間からの逆転のドキュメント。表紙がすばらしい! 『笑顔で生きる』そのものじゃないか。弓道部の部活OB会での仲間の言葉。「大丈夫だよ。お前がみんなを忘れても俺たちがお前のことを覚えているから」。そこから、「忘れたっていいじゃないか!」と、考えられるようになったという。世間は認知症への悪いイメージしか持っていないが、正しい実態を知ることの大切さを実感した。最初は作り笑いでも、笑顔で生きよう!と強く思った。2025/10/26

mana

102
トップセールスマンだった丹野さんが、39歳で認知症と診断された。物忘れが進んでいく感覚がとてもリアル。工夫の仕方などもあり、祖父母のケアに取り入れたい。当事者が語っているからこそ、言葉が重い。発信できる人がどんどん伝えてほしいな。丹野さんは家族や職場に恵まれているけども、そうではない人はどうしたらいいのだろう。丹野さんの強さに脱帽です。2025/12/02

ででんでん

80
著者は若年性認知症で30代での発症。仕事も家庭の担い手としてもばりばりの現役。診断が下されたときの様子が詳細に書かれているが、これからのこと、家族のこと、仕事のこと…絶望的な気持ちになるのではないかと想像に難くない。しかし、そこから丹野さんは、いろいろな人たちとの出会いによって「笑顔で生きる」ことを取り戻していく。彼が働く会社の社長の「病気になっても戻れるならいつでも戻っていいよ」という言葉がすごい。失敗を責めず、できないことのみサポート。年齢等は全く異なるが、認知症と診断された義父への接し方のヒント有り2018/11/14

mike

78
先日認知症の親戚と話をした時「普通に話せるのに認知症?」と感じた。これこそが私の偏見だった。丹野さんはバリバリの営業マンだった39歳に認知症になった。本著には当時の症状、絶望感に始まり、どのようにして笑顔の今に至ったのかが綴られる。周囲が温かい。解雇しなかった社長、失敗しても笑顔でやり過ごす家族、サポートする地域の面々。そして何より彼自身の努力と明るさが素晴らしい。認知症についてはマイナスな情報しか伝わって来ない。だが当事者にしか分からない真実がある。それを発信することで偏見を無くしていかなくてはと思う。2023/10/05

ぶんこ

68
39歳で若年性認知症となった丹野さんですが、前向きで明るい。感動しました。母が認知症となってからの自分を省みて恥ずかしくなったくらい、認知症当事者の心の声が綴られていました。何で出来ないのだろう、何で娘を忘れるのだろう、何で何度も同じ話をするのだろう・・等々常にイライラして問い質していました。怒ると当事者は不安と恐怖で押しつぶされてしまいます。当事者に出来る事を奪わず、自立を助ける。私自身認知症になったら自ら施設へと思っていましたが、今は周囲の人に助けてもらいながら自立して生活を楽しもうにかわりました。2020/01/31

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