はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する

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はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する

  • 著者名:木村真樹【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 英治出版(2017/07発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862761675

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内容説明

<p>「お金の流れ」が変われば、地域はもっと元気になる。
子育て、介護、環境…地域づくりに取り組む人を
みんなで応援する仕組みをつくろう。
若者たちが始め、金融機関、自治体、企業、大学、
そして多くの個人を巻き込んで広がる
「地域のお金を地域で生かす」挑戦。</p>
・名古屋発、地域を変える「お金の流れ」の新モデルを紹介
・12年間貸し倒れゼロ! 金融の常識を覆したNPOバンクの軌跡
・まちづくり・金融機関・ソーシャルビジネス関係者、必読の1冊


【日経ソーシャルイニシアチブ大賞(国内部門賞)、寄付月間公式認定企画大賞、日本パートナーシップ大賞(地域ファイナンス賞)を続々受賞。注目の社会起業家、初の著書が遂に出版! 】


第1章 新しいお金の流れをつくる――いま各地で起きていること
第2章 過去を見るか、未来を見るか――NPOバンクmomoはなぜ貸し倒れゼロなのか
第3章 お金と人のエコシステム――地域に必要な仕事を、みんなで応援する
第4章 仕事の「価値」って何だろう――お金でないものを見つめる
第5章 小さな一歩から始まる――地域課題への挑戦者たち
第6章 共助社会をめざして――誰もが当事者になる時代

<p><i>(以下、「はじめに」より一部抜粋)</i></p> <p>「お金の地産地消」という言葉から、みなさんはどんなことをイメージするでしょうか。</p> <p>大学卒業後、地方銀行を経てNGOに勤務したぼくは2005年、28歳のとき故郷の名古屋に戻り、NPOバンク「コミュニティ・ユース・バンクmomo」を立ち上げました。地域のさまざまな課題の解決に挑むNPOやソーシャルビジネスを、「お金」と「人のつながり」で応援する団体です。</p> <p>営利を目的としないNPOやソーシャルビジネスは、社会にとって重要な役割を担っているにもかかわらず、既存の金融機関からお金を借りることが難しく、そのため活動の継続が困難になることがしばしばあります。ぼくたちは、そんなNPOなどに低金利でお金を貸しています。お金だけでなく、活動のPRを手伝ったり、ボランティアを紹介したり、さまざまな人的支援も提供しています。</p> <p>NPO向けの融資なんてうまくいくわけがない、無謀だ、と言われました。しかもスタッフは全員がボランティアで、ほとんど金融の知識のない若者たちばかりでしたから、大反対されたのは無理もありません。</p> <p>しかし、以後の12年間、1件の貸し倒れも出すことなく、運営を続けています。一部を後に紹介しますが、限界集落の支援、子育て支援、高齢者福祉、障がい者福祉、環境保護など、さまざまな地域課題の解決に挑戦する人たちを応援してきました。</p> <p>元手となるのは、主として市民のみなさんからの出資金や寄付金です。「地域のために何かしたい」という思いのこもったお金――ぼくたちは「志金」と呼んでいます――を託していただき、そのお金を活用して、地域課題の解決に乗り出したNPOやソーシャルビジネスを応援する。地域のお金を、地域をよりよいものにするための事業に回す。地域のお金を地域で生かす。これが「お金の地産地消」です。</p> <p>この本は、いま着実に広がりつつある「お金の地産地消」の必要性と可能性を、実際の事例を通して紹介する本です。そして、みなさん一人ひとりにも、それぞれにできることから、「お金の地産地消」に関わってもらいたい。そんな思いで書いた本です。</p>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kana

24
地域の課題解決に挑む人々に出資されたお金を融資するNPOバンクmomoの活動の広報を目的にした軽めの本かと思いきや、読みやすいながらも骨太な想いの詰まった一冊。生きること、働くこと、住むことといった日々の営みの原点を見つめ直し、広報で何を実現したいのか改めて考えさせられました。助成先の選考で大切にしている【どれだけの成果を目指しますか。そのためにいくら必要ですか】という問いは特にぐっとくる。NPOこそ成果志向であるべきでその可視化に努めるべきと明言する姿勢は清々しく、自分自身にも問いかけずにいられません。2017/10/07

ゆうゆう

5
地元のお金は地元で活かす。お金を回す仕組みを、金融をNPOでできるのか、新鮮な驚きだった。将来性ある団体への、ちゃんと審査した上での貸し出し、地元の金融機関との交流、すごい仕組みだ!こんな仕組みで色々出来たら、「公」に頼らずに助け合える、まさに「結」とか「講」とかの世界。NPOって奥が深い!2017/12/17

nobinobi

5
筆者は、NPOバンクmomoの代表である。地域課題解決に取り組むNPOを中心に融資をしており、驚くべきことに未だ貸倒れを出したことがないそうだ。それは、ただお金を貸して終わりという関係ではなく、積極的に融資先と人的交流をしており、応援する体制が整っているからであろう。2017/07/29

Yuko

4
NPOバンクなどの地域金融が、地域に根差した互助組織として新しいお金の流れをつくる。それぞれの地域で抱える課題や、貧困・環境といった社会的な課題に対して出資を募るファンドなど新しい形態の仕組みとお金の流れが、経済的価値と社会的価値を両方生み出す様に勇気づけられました。 ある食材を買うことはその生産者や地域への応援・投票行動であるように、地域のお金を地域で生かすー地産地消なお金の使い方、「地域のために何かしたい」という思いのこもったお金(志金)によって、地域が変わっていくことが実感できるのは嬉しいだろうな。2017/10/11

peko

2
金融機関にお金を預けることが当然だと思っていたが、その意味って何だろうと考えさせられた。どこに、何のために使われているのかがわからないのに。それよりも、地域のために使われるのって、安心するし、もっと有意義な気がする。2018/04/30

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