内容説明
アメリカでは“できないこと”が増え続けている。一体何が起きているのか?トランプ政権下ではどうなるのか?
著者独自の視点で捉えたアメリカの偽りなき現状を描く。
※本書は2010年4月に扶桑社から刊行された『アメリカから〈自由〉が消える』に大幅加筆・改訂を施し、巻末に新たな書き下ろしを加えたものである。
※増補書き下ろしは巻末に掲載しております。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
21
不自由な自由だ。なんでも好きなことができるわけではない。いくらでも取り締まって不自由で、いうことを聞く国民を前に何をしたいのだろうか。文句も言わず、政府だけが好き勝手やれる世界でお金を儲けて、どうしたいのだろうか。そこがよくわからない。どんなゲームでも自分の思うように動いたら退屈だと思うんだけど、たぶんその一歩手前な今がもっとも楽しいのだろう。あと少しで思うようになるという不自由が規制を楽しくさせているのだろう。やめられないよね。あと少し、あと少し。そうやって追い求める楽しさがあるからね。そういうの楽しい2020/01/07
緋莢
16
図書館本。2010年4月に扶桑社新書から刊行されたものに大幅に加筆・改訂をし、巻末に新たな書き下ろしを加えたもの。<きっとこれからこの国は、オーウェルのディストピア小説に出てくるような全体主義国家になってゆくだろう>2016年のクリスマス。著者に届いたメールにはトランプ大統領誕生に絶望するトーンに満ちていたそうです。自分に都合の悪いことを「もうひとつの真実」という言葉に変えるトランプ陣営もあれですが(続く 2018/02/10
風に吹かれて
15
われながら何という認識不足。ノーベル賞受賞者元米国大統領オバマの時代にキューバのグアンタナモ収容所は閉鎖されたと思い込んでいたが、そうではなかった。テロ容疑者から拷問による供述を得るために米国外に、しかも運営を民間で行っているらしい収容所が今もいくつかあり、活用されているらしい。9.11テロ以降監視体制を強化している米国。とりわけオバマ時代にその体制を強化したらしい。オバマの演説の英語ヒヤリング本の発売はやめてもらいたい。➡ 2019/12/25
ほじゅどー
10
★★★トランプ新政権の報道官が過去最大と礼賛した大統領就任式参加人数は実際の統計と違っていた。政府が嘘をつき、alternative fact(もうひとつの事実)と釈明する様はジョージ・オーウェルの小説「1984年」の真理省(政府に都合の悪い事実を捻じ曲げる役所)そのまま。9.11以降に成立した米国の悪法「愛国者法」は、政府が自国を緊急事態下に置くことで、平時には持てないレベルの権力を持つことになり、米国国民の自由が奪われている。2017/10/03
BluePlanet
10
★3.0 2017年7月1日発行。増補版ということで2010年に発行された同名本の増補改訂版。世界中でここまでテレビカメラによる監視、メール・電話の盗聴が進んでいるのは驚きだが、知らないうちに法案が通っていたのは空恐ろしいことだ。それにより、同姓同名のテロリストと間違えられ飛行機に乗れないというのはあってはならないことだろう。調査を依頼しても説明を求めても何の回答が得られないと、どうにも対処ができない。小説「1984年」と同じことが着実に進行している現在、今後どのような世界になっていくのか心配だ。2017/09/13
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