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内容説明
膨大な量の科学的知識よりも,むしろ科学の基本にある考え方や意味についての確かな理解こそ,現代社会の私たちにとっては大切なことだろう.根っからの理科系でも文化系でもないと自称する生物学者が,クローン羊の誕生,ムシの子育て,イギリスでの見聞など,多彩な話題をおりまぜながら,科学と人間と社会について考えるエッセイ集.
目次
目 次
はじめに──「この先はなし」から「さらに先へ」
Ⅰ 生物の不思議をさぐる
ムシの妊娠、ムシの子育て
コンコルドの誤り
ハンディキャップの原理
対称性と美的感覚
抽象化された「生物」は存在するか?
進化的軍拡競争
朝三暮四
ウサギはサルの親戚?
Ⅱ 科学・人間・社会
二つの「文化」のあいだの深い溝
サイエンティフィック・リテラシー
薬害エイズ問題と科学者の倫理
生殖技術と「親子」の種類
ハロー、ドリー!
人間の多面的理解に向けて
脳が脳の働きを理解する
科学者と科学哲学者との対話
自然史の復活
誤訳・翻訳・学術用語
hal、r2‐d2からアンドロイドへ
Ⅲ 科学史の舞台裏
巨人の肩の上で
「エオヒッパス」にまたがる「エオホモ」
デカルトの誤りとデカルトの慧眼
フェルメールとレーウェンフック
恐竜のロマン
ピルトダウンのいかさま
ダーウィン紀行
Ⅳ ケンブリッジのキャンパスから
地球にはどれだけの人間が住めるか?
手紙と会話
ワインとシュニッツェルと国際学会
ミツバチの労働
社会的構築としてのアヒル
日本の大学という職場
女性研究者はなぜ数が少ないか?
言語進化の学際的研究
建築物の自然観
牧場の地面に降りた虹
不思議な虹はこうしてできた(寄川弘玄・村松伸二)
ニュートンのネコ
おわりに──天使になろうとして野獣になる
あとがき
注
感想・レビュー
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ねこ
sabosashi
那由田 忠
山本
KAZOO