内容説明
「捨聖(すてひじり)」とも「遊行(ゆぎょう)上人(しょうにん)」ともいわれる一遍。彼が生きた鎌倉時代は激動する不安な社会であったことから、極楽浄土に生まれ変わることを願う阿弥陀信仰が盛んだった。一遍は16年間全国を旅しながら、衣食住にしがみついて念仏に集中できない人々に、一切の執着心を捨てよと諭した。「捨てる思想」を体現した一遍の言葉を『一遍聖絵』『一遍上人語録』などから読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
3
浄土教系の僧侶として、今でも法然、親鸞に並び称されるほどの知名度を持つ一遍であるが、その特徴、前者との違いなどは、ほとんど知らなかった。まず形の上では、その特徴は、布教活動の仕方として挙げれるだろう。親鸞などにもそのような時期があったようだが、仏教者としてのほぼ全生涯を遊行に費やしたというのは、その典型と言えるだろう。 動機や目的は違えど、世俗を離れ、全国を行脚する、西行、芭蕉、そして一遍のような生き方には、何処かしら憧れや尊敬の念を抱く、というのは、日本人の心性として理解できる。→(2)2020/12/17
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