内容説明
悪人は誰? 善人は誰?
世界の見え方が反転する、リーガル・エンタメミステリ!
中野奈々は、なんとなく法学部に通う大学生。
実家の抱えるトラブルのせいで鬱々とし、家に帰る気になれないでいた。
そんなとき、ふと見かけた子猫の後を追いかけ、ある店に辿り着く。
壁に「正義の女神」のプレートが掲げられたそこは、「BAR Lawful」――合法的なバー。
――弁護士兼バーテンダーの相楽圭が、依頼人の相談を聞く、法律事務所の出張所だった。
相楽に依頼者と間違えられた奈々だが、じきに本物の依頼者が訪れる。
認知症の母の財産を叔父が奪い取ったため、取り返してほしい。
そんな切実な相談のあと、不意に現れた、BARのオーナーで敏腕弁護士の暮坂に問い詰められ、
奈々はなりゆきで相楽の助手として調査に参加することになり……。
流され系女子大生と善人貧乏弁護士、エリート(悪徳?)弁護士のトリオが送る、
いつか使える法律知識満載の、リーガル・エンタメミステリ!
※本書は、2016年6月1日に配信を開始した単行本「法廷外弁護士・相楽圭 はじまりはモヒートで」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
薦渕雅春
34
著者の本を読むのは久し振り。本著は4年ほど前の作品。3話からなる短編集。新宿の繁華街からは少し外れている所にある “ BAR Lawful ” 、合法的なバーと自ら名乗るなんて怪しい?怪しい人間が、怪しい者ではない、と言っているような・・・ 。相楽 圭 、そこでバーテンダーをしている弁護士が、バーで法律相談をする。専ら雇い主の 暮坂 真人 がお金にならないと判断した依頼者を回している、との事だが。たまたま、近くを通りかかった大学生の 中野奈々 は白猫につられて店に入り、依頼者と間違われた事で関係して行く。2020/04/10
くんぴー
33
想像以上に面白かった。瑞樹・暮坂法律事務所で働く相楽圭。彼は題名の通り、法定外弁護士。法廷で戦わず、示談で解決をする。彼のまっすぐさ、正しさに惚れてしまいます。法律の用語など色々勉強にもなります。困っている人を助け、示談を成功させる。結果的に悪人が罰せられる。本当にスッキリします!2021/03/19
ひな
23
図書館の返却棚にあり借りてみた。さくっと読めて良かったけど、あまり残るものもなく。。相良くんより雇い主の暮坂さんの方が魅力的に思えました。2016/12/14
宇宙猫
22
挫折。登場人物が子供っぽいというかラノベっぽいので、法律を語る部分が薀蓄みたい。2016/08/19
*Nimi*
20
全3編連作集。 とても軽いリーガル・エンタメミステリ。奈々が抱える実家のトラブル、法学部に通っているのだから少しは自分で解決策を見出せないものかと腑に落ちなかったり、弁護士兼バーテンダーの相楽は魅力的な感じがせず頼りない感じ…と、キャラ的にちょっとイマイチ。ミステリ的な内容もあっさりで、物足りない様な感じの作品だった。2017/11/01




