内容説明
行儀見習いとして王宮へあがったのに、気づけばお掃除女中になっていた貧乏伯爵家の令嬢リネット。彼女は、女を寄せ付けないと評判の王太子殿下アイザックが通りがかった朝も、いつものように掃除をしていたのだけれど……。彼が落とした書類を届けたことで、大変なことに巻き込まれてしまって!? 殿下に近付く女性はもれなく倒れちゃうって、どういうことですか！ それに、触れても平気だったからってだけで、婚約者として雇うなんて本気なの!? ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
39
地味なヒロインが婚約者になって、着飾っても美人になったとかはなく、地味なままで魅力的で良かった。最後の挿絵が非常に好きです。あと、最後の最後でレナルドさんが全部持っていきましたね。増刷かかってるみたいなので、続編出るといいな。2017/09/16
dorimusi
27
タイトルでなんとなく予想できる感じの王宮ラブコメで偽装ラブコメ。一迅社文庫アイリスなので甘々と。 まぁ王道ではあるんだろうけど、王道だけに普通に面白かった。魔術の使い方が上手かった感じかな。2023/02/26
陸抗
20
なぜか女性を受け付けない王太子アイザックが、お掃除女中になっている貧乏伯爵家のリネットだけは平気だと気がついたとたんに、彼女を婚約者役に仕立ててしまう。あくまで役だからと割りきろうとするリネットと、なぜか溺愛するアイザック。終盤のリネットの活躍に、敵が野猿呼ばわりするのも否定出来ないものの、あれだけ暴れてくれると楽しかった。アイザックの女性を寄せ付けない原因も分かったものの、なぜリネットには効果が無かったんだろう。無意識に止めてた？2019/05/01
しゃちおおかみ
18
ねぎしさんの表紙絵買い。他の読メさん方でも書かれてますが、ねぎしさんの絵で脳筋軍隊と言ったら、身代わり伯爵が頭をかすめてしょうがなかったです。王太子殿下は、あっちの、大公というよりは隊長的な感じですけれど。ヒロインのリネットは、努力家だしけっこう常識人で好感持てる。･･･けど後半の急転山猿な飛ばし方が、私には繋がらなかったかなあ。あとは赤い髪に紫の瞳っていう補色、これが白いフリルのついた鮮やかな赤いドレスに紫の宝飾品の『俺の色』、ド派手なうみうししか浮かばない。甘い場面楽しいのに、色彩おかしいでしょう。2018/04/25
花祭ハチ
13
イラストの作者が好きなので、完全に表紙買いの一冊。最近この手の文庫を色々買っているけど、この作品は私の中で大当たり。生まれ育った環境から逞しくなってしまった貧乏伯爵令嬢のヒロインと、ある体質のためにヒロインを利用とするヒーロー。わりとすぐにヒーローが甘々になっていくのに全く気付かないヒロインに振り回される感じとか大好物な展開にニヤニヤしながら楽しく読了。できればヒロインの家族とか、その後の二人とか、体質の原因になったこととかを絡めて続編希望。2017/06/28
