実業之日本社文庫 流されるにもホドがある キミコ流行漂流記

著者名：北大路公子

実業之日本社（2017/06発売）

• ISBN：9784408553580

内容説明

流されるようで流されない!?　キミコ節冴える名エッセイ！ 好きなものは、おビールとお相撲とウニ蟹など。平和と安定を好むキミコ氏が、まったく興味のない「流行」に挑んだ！ 人気アプリに触発された感涙の人情話「縁側日記」、某流行ランキングに従い、北陸新幹線に乗って金沢を目指す旅行記「いい日カニたち」、かの名作に想を得た物語「走れハロウィン」、北海道の土産についての考察と試食レポ「道産子土産考」など。多彩な筆致を堪能できる傑作エッセイ集。文芸ウェブサイト「ジェイ・ノベル プラス」での人気連載に、「つづき」や「その後」を加筆し、「いきなり文庫」で登場！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しんごろ]

【サイン本】大泉洋さんが北海道が生んだ大スターなら、北大路公子さんは北海道が生んだ天才エッセイスト！今作のテーマは｢流行｣です。そして今回も、笑いすぎてお腹痛くなるのをさけるため、また寝る前にちょこちょこと読んで、目覚めを良くする作戦を決行(笑)面白かった～！『縁側日記』は直木賞もんだな(^^) 『走れハロウィン』は芥川賞もんだな(^^) そして『道産子土産考』では間違いなくさんま丼を食べたくなりますね。あいかわらずの妄想話あり、珍しく⁉毒っぽいツッコミありの話ありで、楽しく読めました(^-^)

2017/09/01

[射手座の天使あきちゃん]

「キミコ流行漂流記」ってことは、キミコ様が　今、最も「ナウい」トレンドをこれでもかと「爆買い」して皆さまを「お・も・て・な・し」して下さるのかと思いきや、ビール片手に相撲を語る「ワイルドだろぅ」な「アラフォー」ならぬ「アラフィフ」女子を前面に出して、季節的には「今でしょ」のハロウィンを太宰治先生の名作に想を得た（世間的にはパクリと言う）小ネタに仕上げて爆笑を誘う「あざとい」女子狙いの一冊です。　楽しめます♡　(^_^)v

2017/10/14

[いつでも母さん]

ゆっくり楽しむはずが・・読みだしたら止まらない！一気に公子の世界へ！副題が流行漂流記とあるのだが、流行を追うってのがこれほど似合わない人もいないと思う。しかし、さすがにそこはキミコ流！どうしたら妄想を含め、どうでもいいような事にまで面白おかしく綴ることができるんだろ・・もう完全に公子の虜。クセになるったらありゃしない。解説の朝倉さんと同じく縁側日記と走れハロウィンが特にお気に入り。あと体重計の件には他人事と思えない親近感だった！

2017/06/07

[おくちゃん👶柳緑花紅]

天才ここに有り。今回も笑って笑って笑って笑った！今回は写真も掲載。おお！笑いすぎて暫しお腹を抱えて苦しんだのは「走れメロス」のパロディ？「走れハロウィン」。体重計を買いに（ついに？編)MRI前のまさかの体重測定時の心の声で、涙を流して笑う！これって私のこと？書き切れないのでこの辺でやめておくが、明日いよいよ私は師匠のサイン会に行くもんね～♡今からドキドキワクワク。ラララララン♪この本を貸して下さった読友さん、ありがとうございます♪

2017/07/22

[美登利]

面白かった。ケメコ先生のTwitterでの朝ドラ呟き楽しみにしてました。確かよく見ていた頃がこの本に出ている「まれ」の時だったので嫁の実家NHK家の訪問のところはニヤニヤしつつ。よくテレビを観ておられるようですがミランダ・カーを知らないのは驚き！NHKばかりだとCMが入らないからかしら？朝倉かすみさんの解説も逸脱。ファンの思いを代弁して下さってます。道産子土産考、見事に食べたいと思うものが無いのが素晴らしい（笑）ケメコ先生がお嫌いなチーズ、トマト、パクチーが大好きな私はいったい･･･。

2017/11/13