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内容説明
金融という場には、長い歴史のなかで形成された制度が残存する。そうした遺構のうえに、現代的な問題が幾層にも堆積している。金や銀という一時代前の地金の問題、中央銀行の変化、変動する為替市場、金融技術の進展といった問題が複雑に絡み合っている。本書は、これらの相関を網羅的かつ歴史的にとらえ、世界の金融取引がどのように発展してきたかを観察する。旧版を大幅に改訂し、リーマン・ショックの衝撃やフィンテックの可能性などを検証しながら、実務的な視点から、今後の国際金融を展望する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
74
前半は世界史好き、後半は金融好きな人向けの本。個人的には前半の方が難しかった。法定通貨に金の裏付けがあると、自国通貨を為替取引で変換するときに外国通貨と金に変換する2種類の方法があるから。何十年も日本史に関する本を読んでいるけど、昭和初期の金兌換の廃止や金本位制度の復活のところが分からないまま…。いわゆるニクソンショック(1971年)による金ドル本位制度廃止以降の方がわかりやすかった。後半は特に世界史の知識が乏しくてもそれなりに読めるような気がする。2017/12/31
masabi
14
【要旨】金銀の流通からフィンテックまで金融史を概説する。【感想】金融覇権が英国から米国へ移り、米国に対抗しようとユーロ人民元が追う現状、いまいち存在感が発揮されない円。金融危機、マイナス金利、フィンテックと内容盛りだくさんだ。中央銀行が発行する仮想通貨は実現するのかどうか。2017/08/09
かんがく
12
経済力ならぬ「金融力」をキーワードとし、戦前の英国中心の金本位制から、ブレトンウッズ体制、ニクソンショック、ユーロの登場、バブル崩壊、アジア通貨危機、中国の台頭、そして仮想通貨まで、金融の歴史を追っていく。簡潔で相関関係も明確でわかりやすい。金融用語などの理解が深まって、経済分野への苦手意識がだいぶなくなってきた。2019/11/26
Francis
9
この本の続編「金融史の真実」が面白かったのでこの本も買って読んだ。こちらも面白い。やはり金融も歴史を学んだほうが理解が進むことを痛感した。さらに金融について知りたくなった。2019/05/09
tetsuya
3
慣れないものを読んだ。2017/08/25
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