角川学芸出版単行本<br> 官賊に恭順せず 新撰組土方歳三という生き方

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角川学芸出版単行本
官賊に恭順せず 新撰組土方歳三という生き方

  • 著者名:原田伊織【著者】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • KADOKAWA(2017/06発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044002091

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内容説明

武蔵国多摩郡に生を受け、新選組副長として京都で勇名を轟かした土方歳三。鳥羽伏見の敗北後、不屈のリーダー・近藤勇が捕縛斬首され、天才剣士・沖田総司が肺結核で世を去っても、土方は新政府軍と戦い続ける。戊辰戦争を最後まで戦い抜き、函館で銃弾に斃れるまでの35年の生きざまを佐幕視点で見つめ直す。薩長の新政府=正義、という図式が取り払われると、時代遅れの殺人集団として論じられている新選組とそれを率いた土方の実像が浮かび上がる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

40
新撰組、鬼の副長土方歳三の生涯を追うノンフィクション。史実については正確に追っているのだが、いかんせん薩長に対しての敵意が露になっていて、視点に偏りがありすぎる印象。肝心の土方歳三の生き方については取って付けた感じになってしまっている。箱館での彼の活躍を読みたかった。★★☆☆☆2021/01/26

黒猫

20
デビュー作の「明治維新という名の過ち」と比べるとインパクトはないかなあ。新選組好きの人が見たらまあ、知ってる内容ばかりだしあくまで作者の想像で書かれた土方歳三像であって、新選組入門書とも違うし。作者の一貫した「薩長は悪。坂本龍馬美化され過ぎ」論はぶれなくて良いんですけど、そこに新選組絡めると骨格がぶれてくる。この本の言いたいことが明確に見えてこない。新選組だけを読みたいなら土方歳三さんや新選組の本を読んだ方が良い感じです。ただこの人は文体が読みやすい。それは良い。2017/09/18

さくら餅

12
薩長嫌いで有名な著者とは聞いていましたが、原田氏の本は初読みです。冴えない薬売りから鬼副長へ花咲いていく土方の才能や上を目指すのではなく与えられた役職に力を尽くしている…というのは納得。多々知らない内容もありその点は楽しめましたが、土方のことを書いてる時より薩長を貶している時の方が筆が乗っている気がする。長々と薩長に文を費やしているが、その分を新撰組のページに使ってほしかった。非常に残念な内容でした。2018/08/25

ウッチー

10
土方ファンにしては良い語り口であるが、何とも偏った見方、願望的なものが多い気がする。また、薩長嫌いがあからさまである。 数々の新選組の本を読んだ後の方がおススメだと思う。確かにこれまでの新選組ストーリーが疑問となる点もちらほらと。 本作は、あまり好みではなかったが、話題作となった「明治維新という過ち」も読んでみようかな?2019/08/26

なつきネコ

9
薩長嫌いの著者なら歳三を褒めるかと思えば、まだ冷静に書いていた。薩長に関してはやはりと思うが。著者は何者でもないイケメンの青年が変わり続けながらも幕府侍の意地だけは捨てなかったと言った感じに書く。試衛館でも下っぱの歳三が副長へと変わる。しかし、彼は立ち位置に興味なく、与えられた立場で力を尽くす歳三の評価は納得。沖田総司の死去の地の近くに猫屋敷と呼ばれた家があるとか、山南は自害したのを規律の為に利用したとか説は唱えるが、歳三は餅つきは不器用だとか。もう少し新選組に対して理論武装が欲しかったな。2018/08/12

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