内容説明
念がうずまく三角の家!?寝室が突然ブラックホールに!?本当に届いた「恐怖新聞」!?この世には、理解を超えた怪しい「何か」がある。「新耳袋」「九十九怪談」著者が新たに蒐集した16の実話怪談!
目次
三角の家
予兆
黒い部屋
ラブホテル
良い人形
ボウリング
宿題
遺品
悪ふざけ
石つぶて
『恐怖新聞』
習字
水槽
ぶどう畑
イスタンブールの壺
壺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
99
【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の一・和編〉(2017年8月1日―10日)】新耳袋の著者による16の実話怪談集!「三角の家」と対になる「壺」がとにかく読んでいて背筋がゾクゾクしました。加門七海さん、霜島ケイさんの『三角屋敷』に匹敵する建物怪談!!いずれもハズレのないお話ばかり、その中でも先の2編以外に「習字」も読んでいてゾワっとしました。夜中に起こった霊現象を活字で追ってくだけで怖い!是非、真夏の夜にヒヤッとしたい方にはお勧めの一冊です。2017/08/08
モルク
85
16の現世怪談短編集。1話目の「三角の家」と最終話「壺」は話がつながっている。三角の土地に建つ家。借り手側からの話と、大家さんの語りによるもの。一見親切で料理好き気のいい人に見える大家さん。なぜ子供たちにも疎まれ、近所にも…でも本人は全く自覚がなく、私がこんなにしているのに…の思いしかない。見方が変わればこんなにも捉え方が変わる。ホラーというほど怖いわけではない。どちらかと言うと不思議な話集に近い。2020/07/27
モモ
53
三角形の土地に建つ家。そこで起こる怖い出来事。親友の新築の家に泊まり、何気なく剥いだガムテープ。それにより起こる怪異。ホテルの天井からぶら下がる謎の女。居眠りしている娘が書く、娘ではない達筆の字など怖い話の数々。上の階があるマンションなどで、お札を貼る時は、お札の上に「天」と書いた紙を貼ると良いそう。最初のよく分からなかった話が最後で分かる。なかなか怖くて良かった。2020/07/11
ででんでん
37
怖いと困るので、休日の好天の昼間に満を持して読んだが、そこまで怖くはなかった。「三角の家」と「壷」が互いの立場からの合わせ鏡のような物語になっていて、とてもおもしろかった。怖い何者かというよりも、人間が怖い。「ボウリング」の亡きおじいちゃんがほのぼのとしてよかったし、「水槽」での、孫を守ってくれたおばあちゃんの活躍や、「ぶどう畑」など、温かい気持ちになれる物語も多かった。2017/10/10
鬼灯の金魚草
36
皆さんと一緒で読み終わってから一話目に戻る。成る程、リンクしてたんだ。鉄板の三角の家は絶対に良くないと加門さんも仰ってましたよ。良い人形は良いもの?悪いもの?イスタンブールの壺が怖いやら不思議やらでなんかお気に入り。2017/10/21