Beyond Human (ビヨンド ヒューマン) 超人類の時代へ

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Beyond Human (ビヨンド ヒューマン) 超人類の時代へ

  • ISBN:9784799321164

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内容説明

人類が間もなく受け入れようとしている医療テクノロジーの急激な進歩は、医学の歴史上、前例のない規模の希望と危険に人を直面させる。

寿命を延長させる人工臓器、脳を増強する脳神経インプラント、そして病気を治し、老化を消し去るナノロボットは、人の健康を劇的に改善してくれる。しかし、それによって「人」と「マシン」の境界線は曖昧になるだろう。

この新しい世界で、人はテクノロジーによって解放される未来を夢見るのか、それとも人は自分たちを健康で賢く、若く、長生きさせてくれるマシンやデバイスのしもべのようになってしまうのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hannahhannah

14
ハイテクノロジーで人類は超人にもなり得る。ワイヤレス・コンピューティング、マイクロエレクトロニクス、医薬品、細胞療法と遺伝子治療、ナノテクノロジー、ロボット工学。いや~素晴らしい!読んでてワクワクしっ放しだった!より強く、より健康になるなんて最高だな!エキサイティング過ぎるわ!2018/04/19

GASHOW

11
米ではトランスヒューマニズム党があるという。テクノロジーを利用して人類を進化させる政治家がいるのはおどろきだ。そのことは載っていないが、強靭にするエンハンストと医療機器の問題についてとりあげている。250歳まで生きるという研究レポートが一部とりあげられているだけで、全てがその論調ではない。自己再生のナノはいけないというべとべと問題の指摘もしている。テクノロジーの倫理を話し合う場が一部の専門家だけで一般人がそのことに気づいていないことがあぶなそうだ。優れた科学番組のようなクオリティだった。2017/10/06

izw

11
最新の医療テクノロジーを紹介しつつ、人工臓器は人間の一部か、人間の機能のエンハンスはどこまで許してよいのかを考察している。生きるために装備された人工心臓、人工腎臓などを止めることは殺人にあたるとすると、それを自分や家族が止める権利はないのか。マインドアップローディングが実現できたとして、それは許されるか。人間の寿命が100年、200年となったら社会はどう変わるか。ロボットに人格が認められるか、など、興味深く、かつ真剣に考えるべき問題が、次から次への提示される。2017/08/30

ykshzk(虎猫図案房)

10
冒頭の250歳のピーターの話を私は全然良いと思わなかった。日頃街で見る、列に割り込む老人達やすぐ受付に文句を言う老人達が、先端技術で身体の不調を乗り越え更に100年生きるとしたら?悪夢。身体と認知の機能をバランスよく増強するのは至難の技だ。重病に苦しむ人の臓器エンハンスメントと、一般的な人のそれとの線引きも難しい。著者の言うように、新しい技術の幾つかは時間の経過で「標準」になる。自分が生きている間に果たしてどれだけの新標準が出来るだろう。しかしアメリカ人が脳機能のために年間23億ドル以上費やしているとは。2017/09/17

roughfractus02

5
このSF的表題は、現に医療技術の開発に起っている具体的な諸事例の少し先を予測することで命名された。ITとBT(バイオテクノロジー)で共同開発されるコンバージングテクノロジーは、例えば視力の回復をさらに強化(エンハンスメント)へ導く可能性をもつ。不死なる目標を潜在させる技術開発の先には、ナノマシンを体内に走らせ、埋め込んだ人工臓器の操作を外部デバイスと連携させるマンマシン・システムの一部としてのヒト、という未来が見える。ここから著者はこの先に起こりうる階級社会、生命倫理、人間概念の変更という問題を提示する。2019/11/06

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