老子の教え あるがままに生きる

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

老子の教え あるがままに生きる

  • 著者名:安冨歩【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン(2017/06発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784799321157

ファイル: /

内容説明

「東大話法」批判の安冨歩教授が
五年の歳月をかけて取り組んだ渾身の「老子」新訳!


斬新な解釈が大反響を呼び、中国語や韓国語にも翻訳された『超訳 論語』。
その著者・安冨歩東京大学東洋文化研究所教授が、今度は『老子』に挑んだ。
五年の歳月をかけ、数多く存在するテキストの吟味と綿密な解釈とを経たうえで、可能な限りわかりやすく現代語訳したものが本書『老子の教え あるがままに生きる』だ。

二千数百年前に書かれた『老子』という書物は、
具体的な人名や地名がまったく現れない、抽象的な議論に終始した内容であるにもかかわらず、長い年月にわたって東アジアの人々の思考の指針であり続けてきた。それはこの書物の内容の深さと広さとの証明である。
また、欧米の知識人の興味を強く惹きつけ、そのキーワードである「道(タオ)」という言葉は広く流通している。
世界全体を見渡せば、『老子』は『論語』よりもはるかに広く読まれ、大きな影響を与えているのだ。

『老子』がこれほど広く深い影響を与えた理由は、
その抽象論が、単なる思考の遊戯ではなく、生きるための実践的意味を持っているからだ。
その言葉を理解するための手掛かりは、本の中にではなく、私たちの生活の中にある。読者が、老子の言葉を手助けとして日々の困難を乗り越え、それらの経験によって言葉の意味を感じ取る、という過程が積み重ねられ、『老子』は二千数百年にわたって読まれてきた。

『老子』の思想の根幹は、その動的な世界観にある。
つまり、世界のいかなるものも、動かないものとしてではなく、生まれ、変化し、滅ぶものとして理解する。
そしてそれを、固定した動かし得ないものと思い込んでしまうことの危険性を、さまざまな角度から指摘し、粘り強く繰り返し、叱咤激励する。一度言われたらわかるようなことではなく、繰り返しとされなければ、私たちの中に入ってこないからである。

そうすることで読む者は、ここに込められた知恵を、生活の中で把握し豊かに生きる道を見出すことができるようになるのである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

27
生きるためには、ものごとの根源に立ち返り、自らを、そのあやうさに委ねればよい(022-3頁)。人がよく生きるには、感性を豊かにすればよい(036頁)。ありのままの世界を知れば、寛容になる。寛容であれば、公平になる。公平であれば、王たるにふさわしい(071頁)。柔らかく弱いものが強いものに勝つ(120頁)。物は威勢が良すぎると衰える。不自然な生き方をすると、早く死んでしまう(168頁)。超訳といえる。2021/03/18

wiki

19
超訳というものを初めて読む。平易に書いているようであって、その中身はモヤっとしたモノを直接の呼び名無くモヤっと感覚的に伝えようとしている感じで、何とも捉え難く、理解し難い。"道"と仮称され、安冨氏に"存在"と仮称された"それ自体"とは、一体何か。そこをガシッと捕まえられない。名前がつけられると名前のハコに入ってしまい、"それ自体"でなくなってしまうというのもあるだろうが、"それ自体"が掴み所なくては、伝えようもない。そうした意味では、真理につけた名前というものが大事で、名付けるということは尚大事だと思う。2019/02/27

hatman

10
抽象概念で人の道を説いた哲学書。 美醜善悪などの比較は人が作り出している。何事も人が作り出した価値観で比較するので生きづらくなる。手に入れたら離したくない、成果をあげたら主張したい。刺激を得て本当の問題から目を背けて、目を背けている事実からも目を背ける。 水の流れのように自然体で、謙虚に、わかったつもりにならずに、後から効いてくる様な人になるのがベターなのかな。2024/02/12

スナフキン

8
老子の超訳。私には難しかった。 老子には様々な原本があり、解釈も多様であることを初めて知った。 無為を是とする老子の考え方は好きなので、腹落ちするまで繰り返し読みたいと思った。 東洋哲学の深さを味わえる一冊。 2020/10/07

らる

6
何かにおびえているとしたら、それは、自身が作り出した名におびえているだけ。言葉の意味は常に生まれては消えている。どうなるかわからない開かれたもの。そこを理解すれば意味の分からぬ不安から解放される/感性を豊かにする。身体を通じて物事を感じる。自分がどうすればよいか、ただちにわかる。/最高の善は水。万物に利益を与え、静かであり、多くの人が嫌がる低い場所にいる/言葉のない教え、無為の有益さに、匹敵しうるものは天下にない/威勢が良すぎると衰える/ものごとを知るためには、言葉に頼るのをやめねばならない2021/07/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11988856
  • ご注意事項