内容説明
吉川英治も司馬遼太郎も到達できなかった、画期的な「宮本武蔵」論! 本人が残した『五輪書』を手がかりに、武蔵の構え方、身のこなし、実戦におけるセオリーを再構築する。武蔵はどのように太刀を、そして自らの身体を使っていたのか? 「身体を水に」「実戦の場では穏やかな表情で」「よい姿勢をとってはダメ」「巌流島は武蔵にとって“最悪の勝負”だった」など驚きのトピックが満載。本書を読めば武蔵の実像が見えてくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
6
武蔵が倒した相手を語るとき、13歳で戦った有馬喜兵衛と16歳の相手但馬の国秋山という名だけ記している。吉岡一門や佐々木小次郎より、若年での勝利が印象に残るのは当然。おそらく、修練とともに筋肉がつくと著者が唱えるようなゆるむ動作がとりにくくなるのではないか。13歳でオリンピック金メダルをとった岩崎恭子も同じような体験をしたのだろうか。力まず、考え過ぎず自然に身を任せることが重要なのかもしれない。早熟の武蔵は13歳で180cmの巨体だったという。持って生まれた才能に勝るものはない。2023/01/15
こも 零細企業営業
4
力まず、ユルむ事が肝心。もっと早く読んでたら……そのままだな。2019/01/16
なつきネコ
4
言っている事の半分も理解できなかった。まぁ、私のような五流の剣士なら、当然か。しかし、武蔵の手の打ち、親指と人差し指を緩め、薬指と小指を締める感じ、あれは我流的に考えた事があったが、まさかこんな所で出会えるとは、踵で蹴る動作もやって見ると確かに早い。全部理解しようと思えば、著者に習うかしかないな。 さらに著者の武蔵像は新しい、13才で最高の勝ち方をしたために、それが忘れられずに追い求め、29才で佐々木小次郎に最低な勝ち方をしてしまった。それで戦うのをやめた。これは新しい。2013/08/09
風尾 発三郎
1
…意志の塊となって…おのずから… 自分の居場所にあることが、必要ということでしょうか。深いですね。2022/05/27
鉄斎
1
水のような体使いで強かった。2015/01/26