内容説明
ゴッド・オブ・ミステリー・島田荘司推薦! これは歴史の重厚に、名探偵のケレン味が挑む興奮作だ。シャーロック・ホームズが現実の歴史に溶けこんだ。いかに彼は目撃者のいないライヘンバッハの滝で、モリアーティ教授に対する正当防衛を立証し、社会復帰しえたのか。日本で実際に起きた大津事件の謎に挑み、伊藤博文と逢着する。聖典【シリーズ】のあらゆる矛盾が解消され論証される、二十世紀以来最高のホームズ物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
335
またもや一気怒濤に読まされました!松岡先生の天才ぶりを堪能!題材を思い付いてもここまで面白くできるのは、私説『松岡圭祐は天才である』が周知の事実である裏付けか。ホームズがかのライヘンバッハの死闘を超え、生き延びた事を伏せたまま日本へ。伊藤博文と組み、大津事件で最悪化する日露関係に踏み込むストーリー。人智を凌駕するホームズの観察眼の凄まじさ、それ以上にそれを描き出す作者の才に私達は狂喜するしかない!リアル過ぎて、ホームズ含め史実の現場を覗いているような錯覚!止まらない圧倒的なリーダビリティを堪能あれ‼️🙇2019/12/19
徒花
263
おもしろかった。ラインバッハの滝で宿敵モリアーティを倒した後、じつはシャーロックホームズが明治時代の日本に渡航して伊藤博文と活動していたという歴史改変?(ホームズはそもそもフィクションだけど)ミステリー。タイトルには「対」と入っているけれど、実際には伊藤博文がワトソン役。日本で取り上げる事件はソ連のニコライ殿下が切り付けられた大津事件で、真相を解明し、ロシアと日本の回線を避けらえるのかが物語の中心。エンターテイメント性が高くて最後まで楽しめるし、「兄弟愛」というテーマがあるのも悪くない。2018/08/21
ehirano1
193
ホームズについてはvs.モリアーティ(コナンドイル原作)、vs.ルパン(ルブラン)、and夏目漱石(島田荘司)、夏目漱石≒ホームズ(柳広司)とマッチアップだったりパートナーだったり、果ては憑依(勝手に勘違い憑依www)だったりとある意味、野球のオールスターゲームの起源にも感じます(ワトソンは涙目でしょうけど・・・)。本書は、まさかの本邦初代首相の伊藤博文とはいやはや驚きました。でも、どうして伊藤博文なのか?というのは野暮なのでしょうか。2021/10/14
KAZOO
146
この作家さんは初めてでしたが、かなりホームズの原典を読んでいる気がしました。ライヘンバッハの滝から落ちで死亡していたものと思われていたのが、しばらく身を隠して日本での日露戦争前の日本とロシアの関係、とくに大津事件の背景を探っていくという物語を書かれています。伊藤博文なども良く調べているように感じました。この作品以外のものも読んでみようかという気になりました。2017/08/28
yanae
126
タイトルのインパクトがすごくて手に取りました(笑)ホームズと伊藤博文ですよ?!どんな話なのかと思ったら、伊藤博文の時代に過去に出会っていたホームズが日本に密航してきて、一緒に壮大な事件を解決するもの。ホームズの推理力と、女好きでちょっとダメな伊藤博文のタッグがとてもあってて面白かった。読みごたえあり。ホームズがイギリスに戻ってからもよかった。長かったけど…(笑)何気に松岡さんをちゃんと読むのは初めて!読みやすかったので他もチェックしたい(*^-^)2017/11/05
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