内容説明
どうしてもスイーツから逃れられない刑事がいる。普段はスイーツを貪るだけのダメ人間だけど、糖分を摂れば難事件をも解決するスイーツ狂いのキャリア刑事・加東慶貴。もう一人は、学生時代に進路で悩み深夜のケーキ屋でドカ食いしていて補導され、慶貴に「警察官になりなさい」と諭されて本当に刑事になってしまった和菓子屋の娘・佐東杏子。そんな運命的な「あんこ」と「ケーキ」が再会したのは、ウェディングケーキの中にパティシエの死体が隠されていたスイーツフェスの事件で!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
77
和菓子屋の娘の杏子(あだ名はあんこ)はあるお巡りさんとの出会いをきっかけに警察官に。そして刑事初日、スイーツフェスの会場でウェディングケーキが関わる事件を捜査することになる…というお話。スイーツ好きの上司・加東慶貴が登場までずいぶん引っ張るなあ〜という感じ。地の文も会話もテンポよく進むのでサラッと読み進んだけど事件は被害者の周りに因縁のある人物が多すぎてドロドロしてたかな。メインの2人はもちろん上司や先輩がそれぞれに面白いキャラなのでシリーズになったらまた読みたいかも。2018/03/11
スズ
50
和菓子屋の娘である佐東杏子は、家業を継げと言う両親に嫌気が差して家を飛び出し、真夜中のケーキ屋でケーキをやけ食いしていたが、警官に補導されてしまう。しかし、杏子が交番で出会ったのは、スイーツが大好きなスイーツ警官で…。高級ホテルのスイーツフェスの目玉であったウェディングケーキの置かれた台座の中からパティシエの遺体が発見され、刑事になった杏子とスイーツ刑事・加東を含めた四人の刑事達が謎を解き明かしていくのが良かった。「あんこ」と呼ばれてプンプン怒る杏子と、仕事中にスイーツばかり食べる加東がナイスコンビでした2017/06/18
coco夏ko10角
23
内容紹介では「ウェディングケーキの中にパティシエの死体が」とあったのに正確には違ったのと、オーブンの真相にうぅ~ん・・・。杏子の頑張りは好き。スイーツ刑事は本当にスイーツばかりですごい。キャラとか作品の雰囲気、長編より中短編の方が合ってそう。2017/10/29
よしりん
19
面白かったけど読んでいてちょっと疲れた💦ドタバタしすぎ?!短編集かと思ってたら違ったんだけど…短編のほうがよかったかも😅2020/07/24
メルル
17
和菓子の跡継ぎである娘が、家業を嫌い、とある出会いから刑事になることに…。これはスイーツが確かに登場するが、なんだかちょっと違うような気がしてならない。ケーキ課長の病的なスイーツ愛は、事件も霞む。周囲の人間もドン引きだが、読者の私自身もドン引き。なんだか始終落ち着きが無い。ミステリとして良い味出しているのに、課長が浮きまくっているような気がした。面白いのにクド過ぎ(笑)2017/07/17