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内容説明
ナイトタイムエコノミーは日が落ちた以降、夜から翌朝までの間に行われる経済活動の総称である。これまで「夜の経済」は必ずしも社会から正当な評価を受けて来なかった。しかし近年、諸産業におけるナイトタイムエコノミー振興の必要性が世界的に重要視され始めており、日本においてもその手法に注目が集まっている。「夜の経済」はどう日本経済に影響を与えるのか? 豊富な実例を交えながら「夜」の新たな経済成長戦略を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
11
夜間の外出時間を長くして経済活性化につなげるには、飲食に加え、美術館の夜間開館やコンサート、イベントの開催など前後に飲食を伴う楽しみ方を増やすのも重要だと思いました。ライトアップショーを見るために施設を出なければならないようにしたシンガポールのマリーナベイ・サンズの工夫は興味深かったです。2017/10/06
anken99
5
読もうと思って、いつもの間にやら“夜の街”にはとても行きにくいタイミングに。。。本書で語られるのは、そんな夜という時間帯を有効に生かすことが経済という観点では大切だということ。どうしてもナイトビジネスは悪いイメージがあるが、水商売やギャンブル系に限ったものばかりでもない。例えば、観光という側面で見た場合、夜を部屋で過ごさざるを得ないケースが、日本では非常に多いという話。だからこそドンキが、インバウンド相手に大変盛況だということに、なるほどなあとうなづけた。また、交通など、周辺産業も潤う。勉強になった。2020/08/20
テキィ
5
語り口は全体にわかりやすい。好著だと思います。 観光立国実現のためには、いつまでもKPIを来日人数で計るんじゃなくて、観光客が日本で消費した金額だろうといわれたら全くその通りだと思う。 しかし実際には夕方から夜間にやる事が全くない。金の使い道がうまく仕組まれてない。 それじゃあ、だめだよ。だから具体的にはこんな事を考えて行こうね云々、というお話。 デービッド・アトキンソンも似た事を言っていたと思う。2018/08/05
Kentaro
5
ダイジェスト版からの感想 ナイトタイムエコノミーの振興は、これまで消費の場としてあまり重要視されて来なかった消費者の夜の時間帯を解放する事で、消費機会を増やし、地域の経済活性化に繋げようとする施策である。 神戸ルミナリエと新宿ゴールデン街の比較がされているが、前者は取り組みの主体が自治体であり、後者はゴールデン街の店主たちであるため、エンターテイメント性が異なるようだ。若者を中心とする「夜遊び」をする人たち、飲食やエンターテインメントを提供する人たちから、自然発生的にムーブメントが起こる事が望まれる。2018/03/10
oooともろー
5
このような概念は知らなかった。そもそも「夜遊び」に使える金銭的余裕が無ければ話にならない。2017/12/04