内容説明
「ゆく河の流れは絶えずして……」。この有名な名文で始まる『方丈記』が書かれて、今年で800年。作者・鴨長明はこの作品で、地震、竜巻、大火、飢饉などの天変地異の恐ろしさを述べるとともに、どのように無常の世を生きるかを自問し、さらに歌論『無名抄』や仏教説話集『発心集』で人間の心のありようを提示している。運命の転変を生きた長明の言葉からその生きざまと内なる思いを読み解く本書は、現代の啓発の書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本 正行
28
9カ月前に読んだ本なので、内容が、どんなものだったか、忘れた。長明、大好きだし、昔のことだから、どのようにも解釈できる。生き方、考え方の一つとして参考になる。2022/02/15
かわかみ
9
これまで読んできた「方丈記」や、鴨長明についての解説書は、長明が庵を結ぶに至った動機の観点から前半生に光を当てた書物ばかりだった。しかしながら本書によって初めて、長明が庵を結んで自分を見つめ直した晩年について垣間見ることができた。そのためには方丈記の記述だけでは足りず、著者は「発心集」も取り上げて両書に遺された長明の言葉を手がかりに彼の隠棲後の心境を解説する。「方丈記」に様々な災害が記されていることは知られているが、鎌倉で源実朝と会見したことが契機になったのではないか、との指摘は意外だった。2023/01/16
Solidarity
0
鴨長明自身の著作や、彼の作品を引用してる他の著作から、彼の和歌や言説を取り出していって解説を加えるという著述形式。 読んでいくうちに、鴨長明の生き様や思想、人生観を軸にして個々の解説が書かれているのがわかり、その軸の上でそれらが繋がるように構成されている。 鴨長明が残したものを照らして、人物像を探ろうとしている。 文章は決して断定的ではなく、著者の鴨長明に対するあたたかい眼差しが感じられる。2024/05/26
残心
0
「方丈記」「発心集」などから、ほんの一文だけ持ってきて、それに解説を加えるという繰り返し。 いろいろな情報がバラバラにやってくるが、相当の長明ファンでもない限り、何を読んでいるのか収拾がつかなくなるのでは? まあそれは、自分に知識が不足していただけかもしれません。(ななめ読み)2021/09/03
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