内容説明
システムデザイン・マネジメント(SDM)学とは、100年先を見越した俯瞰的問題意識をもち、あらゆる技術システムや社会システムを対象に全体統合的問題解決を図るための新しい学問体系である。
本書では、①なぜSDM学なのかを解説し、②SDM学を読み解くための20のキーワードを説明。そして、③SDM学を構築し実践するための具体的事例として、全部で40の教育・研究・人材育成の例を紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Moloko
3
自分が学習している公共政策学の分野から見ると、社会の課題について物事と人々の関係性や時間軸やフローなどを考慮した「システム」として解決に取り組む工学的な発想にプラスして、プロトタイピングやアイデアソン等を駆使するデザイン思考や、プロジェクトマネジメントやコミュニケーションなどの広義のマネジメントを組み込んで、文理跨いだ事象に取り組むという形でかなり実践志向かつ挑戦的な学問スタイルだと思った。どちらかというと公共政策学が現行の制度・組織・政策からだが、こっちは課題からスタートする形で興味深く、魅力も感じた2017/06/17