内容説明
1888年。はじまりは、ベイカー街221Bに舞い込んだ1通の手紙――
ホームズ × ワトスン、知られざるもうひとつの事件!
ベイカー街221Bにパリから1通の手紙が届いた。二重仕掛けになった文面には、失踪した10歳の息子を捜してほしいという切羽詰まった女性の訴えが。子供の父親が別件で美術品窃盗の疑いがある曰くつきの伯爵と知り、ホームズとワトスンは一路パリへ。すぐにこれがただの失踪事件ではないと気づき――子供の失踪と国際的な美術品窃盗、その周囲ではびこる謎の連続殺人。全ての事件はやがて繋がりを見せる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
116
先日に第2作を読んだのでこの作者の1作目を読んでみました。ホームズのイメージを過度に持っている(初期のシャーロックホームズクラブ会員)私などが読むとまるっきり別物として読む方がいいのだと思いました。行動的でかなり饒舌的な人物で痛めつけられていたりするので現代にあった人物像なのでしょう。シャーロック・ホームズという枠にとらわれなければまあ面白い作品だとは思います。2019/12/15
本木英朗
23
ホームズ×ワトスン、知られざるもうひとつの事件――という作品である。作者は米のボニー・マクバードだ。ベイカー街221Bにパリから1通の手紙が届いた。二重仕掛けの文面には、失踪した10歳の息子を探してほしいという切羽詰まった女性の訴えが。子供の父親が別件で美術品窃盗の疑いがある曰くつきの伯爵と知り、ホームズとワトスンは一路、パリへと向かうが……という話だ。最後の最後まで分かんなかったけれど、それでもいいよ。果たしてホームズは解決できるのか、それが見ものであります。またいつか読みたいなあ。2020/06/13
鐵太郎
21
新しいホームズもののパスティーシュ。なかなか上手くまとまっていますね。ホームズものの基本をしっかりつかんでいるのは、さすがと言うべきか。しかし、これは新時代のものだね。BBCの「シャーロック」とか、ロバート・ダウニーのホームズ映画などの影響で、やたらアクションが多い。暴力描写が多い。世の中の流れがそうならそれもしかたないのか。車椅子の偽装がバレたシーンにがっかりだけど、まぁいいか。(妥協ばかりだな、自分・笑)2017/01/09
ひ ろ
19
最近のホームズもの映画の影響を受けてか、オリジナルホームズとはかなりイメージが異なる。格闘ありーのアクションありーの。だいたい、ホームズがイライラしたり怒ったり女にメソメソしたり(笑)実に感情豊か。 一言で言えば、なんだコレは!?というのが前半の感想。でも流石にバックボーンはしっかりしてる。後半の大ドンデン返しも小気味よい。ホームズが蘇生するシーンにはおもわずウルウル。終わってみれば、こういった背景があってこその、オリジナルホームズのクールさなのだな、と思ってしまうから不思議。 いつか再読しよう。2016/10/21
ゆう
10
面白かったけど、ちょっと自分の中のホームズよりドタバタ感があるかな。あんまり深く考えなければ楽しめます。マイクロフトが腹黒そうなのと、ホームズがあまりに痛めつけられすぎなのが気になりました。輸血で復活もやりすぎかな。訳が日暮雅通さんで雰囲気は出てます。おすすめパスティーシュあったらどなたか教えて欲しいです。2020/02/11
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